都議補選、終盤戦の疑心暗鬼〜「主役」は立候補してない公明

【お詫びあり】恐怖の「報復」シナリオとは?
報道アナリスト/株式会社ソーシャルラボ代表取締役
  • 都議補選は終盤戦へ。鍵を握るのは候補者が出ていない公明
  • 「自民が当選ラインに来そうなら3位の候補に…」疑心暗鬼の永田町
  • ささやかれる自民への「報復」シナリオとは?今後の展開を占う

衆院の解散総選挙の試金石として注目を集める東京・大田区の都議補選(欠員2、6月4日投開票)は終盤戦に入った。自民、左派野党系無所属の元職2人と、維新、都民ファーストの会の2新人がデッドヒートを繰り広げてきたが、自民・公明の亀裂が尾を引いており、政界関係者の注目は表向きは自主投票になっている公明支持層の動向に集まっている

公明・学会は「票割り」に政界きっての妙技を誇るとあって、「(情勢調査で)自民が当選ラインに来そうになれば、3位の候補に票を集めるのではないか」(政界関係者)など、疑心暗鬼に陥っているのだ。

東京・信濃町の公明党本部(Abasaa / Wikimedia パブリックドメイン)

先日も紹介したように、大田区内には過去の選挙結果から大田区内には4〜5万程度の支持層がある。3年前の補選では公明支持層が自民候補入れて約11万票の圧勝だったが、ここから引き算すると6〜7万票程度。2位だった維新(約7万9000票)、3番手の立民(約6万9000票)と横並びになる。加えて維新は4月の区議選で4人全員が当選し、3人が50人中2〜6番手と勢いを見せつけた。

ただし、その維新でも今回は小池都知事&都民ファが参戦していることで、非自民の保守中道志向の支持層が一定度奪われることは避けられない。こうなると、ますます公明票の動きが鍵を握る構図になってくる。しかも統制は「職人芸」ですらある。取材者ではなく「中の人」として個人的に選挙現場で見せつけられたことがあった。

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報道アナリスト/株式会社ソーシャルラボ代表取締役

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