「あまりにも困難な道のり…」共同親権推進派の自民・牧原氏が“弱音”で別居親の落胆広がる

今年の通常国会も法改正できず…

通常国会が今週21日に閉会したが、今回も家族法制改正による共同親権導入が実現せず、見直しを求める別居親らの落胆が広がっている。

そうした中、自民で共同親権の推進派の1人として知られる牧原秀樹衆院議員が23日、ツイッターで「国民の圧倒的多数が支持し反対がほとんどいないような場合を除くとそんなに簡単に法改正はできません」などとコメントしたことが波紋を広げている。

牧原秀樹衆院議員(2月の本会議で。衆院ネット中継)

この前日、単独親権制度が憲法違反だとして別居親らが国を訴えた訴訟の一審判決が下された。判決は別居親らの敗訴だったが、共同親権の議論が高まっている一例として、法務省のパブリックコメントに8000件を超える意見が殺到したことが報道された。牧原氏はツイッターで記事を引用し、「どれだけ多くの時間と活動を積み重ねてきたことか。いよいよ意見公募まで終えました」と成果を強調した。

これに対し、一定の評価をするコメントもあったが、雲行きがおかしくなったのはある別居親の質問からだった。この人が「今国会で成立しなかったことが残念ですね。ほとんどの連れ去り被害者は待ちくたびれたと思います」と悲痛な叫びをしたのに対し、

本当に申し訳ないですが、国民の圧倒的多数が支持し反対がほとんどいないような場合を除くとそんなに簡単に法改正はできませんし、まして家族制度の改正は難しいです」と、先のツイートと打って変わってテンションを落とすと、「しかも時に攻撃的な方もいてその度に法改正の動きが後退します」と推進派の一部をけん制。「あまりにも困難な道のりなのです」と釈明した。

しかし、このツイートには「水面下で粘り強く広く理解を求めてる自民党の議員たちの汗を無下にしないで」と擁護するリプライもあったが、今国会での法案提出に一縷の望みを持っていた別居親からは「今回ダメなら秋の臨時国会だと信じて来ました… そんな中、牧原議員のこの発言を知り、正直これからどうしたらいいのか分かりません」と落胆する声や、「家族制度の改正は難しい、その理由を言い訳しているということは、実質的に共同親権制度への改正はできないということか」などの失望の声が上がった。

また、維新が国政政党で唯一、共同親権導入を政権公約に盛り込んでいることから「維新のほうが、自民党よりも、やってくれそうな希望を感じますね」との声も。

埼玉の選挙区事情に詳しい政界関係者はSAKISIRUの取材に対し、「埼玉5区は、牧原氏は立民の枝野前代表と戦っては敗れ、比例復活を繰り返してきたが、共同親権反対論者の枝野氏に十分な異議を言えるのだろうか。維新は埼玉5区に候補者を出すはずだが、どうなるのだろうか」などと、政策競争の観点から疑問を示していた。

牧原氏は東大法学部卒業後、司法試験に合格。日米での弁護士実務経験などを経て、2005年に初当選。安倍政権では経済産業副大臣などを務め、現在は衆院法務委員会の理事を務めている。共同親権問題にも詳しく、自民党内では推進派の1人として「共同養育支援議員連盟」にも所属している。

 

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