山尾志桜里氏が引退表明、「かっこよくて素敵」「辞めるの遅いわ!」など賛否さまざま

「不倫と政治家の資質は関係ない」の声も
ライター
  • 国民民主党の山尾志桜里氏の引退表明に対し、ネット上で毀誉褒貶さまざまな声
  • 東国原氏は引退に「当たり前じゃ、ボケっ!」と辛辣。志茂田景樹氏は賛辞
  • 待機児童問題や中国の人権問題の取り組みで存在感も、文春砲のダメージも

山尾氏Facebookより

国民民主党の衆院議員・山尾志桜里氏が17日、政界引退を表明した。引退理由について、SNS上で次のように表明した。

私には政治家とは別の立場で新しくスタートしたいことがあります。
そこで、今回の任期を政治家としての一区切りとしたいと思います。

政治家という仕事を経験し、政治家一筋というキャリアが標準モデルとなっていることに何度も違和感を覚えました。政治家以外にもやれることがあり、やりたいことがある人こそが、期間限定で政治家をやるようになるといい、そう確信しました。

山尾氏の突然の引退表明に、ネット上では、ツイッターやブログなどで政治家や著名人たちが次々と反応した。

元宮崎県知事でタレントの東国原英夫氏は、手厳しい。

山尾志桜里が政界を引退するらしい。当たり前じゃ、ボケっ!辞めるの遅いわ!他は?本多平直は?石垣のりこは?丸山穂高とかまだいるみたいやな。早よ、辞めんかい、ボケっ!こいつら一人に年間数千万円の血税。納税意欲無くすわ!……ボケっ!

実業家の堀江貴文氏は東国原氏を引用しつつ、なかば冗談気味に言及。なお堀江氏は、山尾氏の元夫がライブドア社長時代の側近であることを過去に明かしている。

山尾志桜里さんは両方ちゃんとお会いしたわたしからすると東国原さんの100万倍優秀な方と想いますです。

フリーランスライターの西岡研介氏も、否定的な見解だ。

「国会議員」というお仕事の手頃な〝腰掛け〟感を決定付けてくれたことが、この人の最大の〝功績〟やったということやな。「コメンテーター」でもやっとけ。

一方、山尾氏に称賛の声も少なくない。

参院議員の音喜多駿氏(日本維新の会)は、“期間限定で政治家をやれる”ことについて、自身のブログでこう考えを述べた。

山尾志桜里議員の引退理由は、時代を担う若い政治家たちに課題を突き付けています。
特に地元の選挙区を持っていれば、有権者とのつながりは「しがらみ」とは切り捨てられないもの。理想と現実の中で、最適解を見出すのは極めて難しい道のりです。それでも、現状に対して常に危機意識をもち、現実と折り合いをつけながら少しでも変えていく努力とアップデートを怠ってはいけない。そんなことを考えた山尾志桜里議員の引退宣言でした。

民主党、民進党時代の先輩にあたる衆院議員の細野豪志氏(無所属)も、理想と現実の間を埋める難しさを語った。

「政治家という仕事を経験し、政治家一筋というキャリアが標準モデルとなっていることに何度も違和感を覚えました」という山尾志桜里さん。個人的に気持ちはよく分かる。他方、選挙区の人々の思いは何にも増して重たい。山尾さんが選挙区を離れたからできた決断かも知れない。

さらに作家の志茂田景樹氏は、ブログ上で惜しみない賛辞を送った。

ダブル不倫騒動で批判の矢面に立たされても、この人は動じなかった。不倫と政治家の資質は関係ない、という立場を自分の強い精神力で支えきった。

惜しまれるのは、この人をうまく使いこなせる人が政界にはいなかったことだ。この人にイデオロギーは似合わない。だからこそ期待できる。

ブロガーのはあちゅう氏も、礼讃した。

生き方、考え方が、美しくてかっこよくて素敵だ…😭

中立的な発信では、政治史などを専門とする名城大学准教授の鈴村裕輔氏は、こう分析した投稿があった。

一時は将来の政界を牽引する逸材と思われた山尾志桜里衆議院議員の突然の引退声明だけに、比例東京ブロック単独での出馬が国民民主党内の強い反発を招いたのではないかと推察されます。

山尾氏は2017年、待機児童問題が社会的な関心事となるきっかけとなった匿名ブログ「保育園落ちた日本死ね」を国会で取り上げ、知名度が急上昇。最近は香港やウイグルなどリベラル勢力の中で珍しく中国の人権問題に積極的に取り組んでいた。一方で、週刊文春が山尾氏と男性弁護士とのダブル不倫を詳報し、この弁護士の前妻が昨年自殺していたことも報じられて、さらに、議員パスである「特殊乗車券」を不適切利用していたことも明らかにされていた。

山尾氏は昨秋、次期衆院選挙で愛知7区から鞍替えし、比例代表東京ブロック1位として出馬を表明していたが、山尾氏に批判的な人たちからはこれらのスキャンダルに対する責任を指摘する声があがったままの引退表明となった。

 
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