米中どちらにつくか…大国間競争時代と中小国家に迫りくる選択の日

佐々木れな『国際問題:リアルとセオリーの結節点』#17
ジョージタウン大学外交政策学修士課程在学
  • 米中対立でどちらにつくか迫られる中小国家はどう行動するかを分析
  • 一極、二極、多極、それぞれの世界における行動パターンとは
  • 米国の政策立案者の目線からみた情勢は?どっち付かずが許されない背景

この連載の目的は、今世界で起きている国際問題を、国際政治学の理論やフレームワークで説明することである。理論やフレームワークは、今起きている国際問題の複雑な情報を構造化し、論理的に思考する一助となる。

第17回は、米中対立の激化に伴い、米中のどちらかを選ばなくてはならない状況に追い込まれつつある国々の行動を分析する。

iStockから編集部作成

中小国家に「選択の時が来た」

前回のコラムでは、アジア太平洋の国々、特に東南アジア諸国は、大国間競争をきわめて冷めた目で見ており、米中どちらかを選ぶつもりはさらさらないと述べた。実際に、多くの国のリーダーが同様の感想を表明している。大国間競争という概念はそもそもトランプ政権下で再び脚光を浴びることとなった。

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