飲食店の恨みで都民ファースト壊滅か?都議選情勢が話題

自民調査「ワーストシナリオ」では当選1ケタも

東京都議会議員選挙の告示が来週25日に迫った。選挙前最後の週末となった20日は、候補予定者が事務所開きをしたり、政治活動としての街宣を行うなど、早くも本番を思わせる雰囲気となったが、朝日新聞系のアエラドットはこの日、独自に入手した自民党の情勢調査に基づき、「都民ファが都議選で大惨敗の危機」と題する記事を掲載。ツイッターでも「都民ファ 惨敗」がトレンドに入ったが、実はSAKISIRU編集部でも先週半ば、自民党の情勢調査の数字を入手していた。

都議選は25日スタート(編集部撮影)

アエラドットも同じものを取得したとみられるが、入手した資料では改選前の議席数が46の都民ファは「6〜19」と大苦戦。前回、歴史的な惨敗を喫した自民党は現有25から「48〜55」に復調し、立憲民主党は現有の7から「20〜26」(生活者ネット一部含む)と躍進を予想している。

選挙実務に精通する、永田町のベテラン秘書は都民ファで生き残りそうな名前で10人ほどを挙げたが、その大半は民主党時代から議員だった2期以上の顔ぶればかり。また、自民の分析では前回初当選した都民ファ1期目の「小池チルドレン」で当落線上に残っているのは墨田区選出の成清梨沙子氏くらいだという。

「ワーストシナリオ」では当選数一桁にもなるほど、そこまでの逆風なのか、にわかに信じがたい部分もあるが、この日のツイッターでは、ネット民からは、小池都政がコロナ感染対策で、飲食店が経営危機に陥ってきたことと関連づける意見が同時に指摘されていた。

飲食店は都民ファには、投票せんな、

飲食店関係者が都民ファに入れると思えないんだよな… あと2年連続でお花見潰したから、女性の支持層も手のひら返ってる思うし。

あれだけ飲食店叩いて。酒屋さん、関係者困窮させ。契約社員、アルバイト、困窮させ。何もできないことが明確に。選挙、都民は、国民は見ています。

週明けの21日、緊急事態宣言は解除されるが、飲食店については酒類提供を解禁するものの、「午後7時まで」「同一グループ2人以内での利用」「滞在時間は90分以内」と制限が厳しく、売り上げの回復は難しい情勢だ。小池氏は18日の記者会見で「都独自の月次の支援給付金、これを7月分まで延長する方向で検討を進めてまいります。なお売上が 50%以上減少したお酒、酒類の販売事業者への上乗せでございますが、特に打撃を受けて 70%以上減少したという方々には、上乗せ額を現在の 20 万円から 40 万円に引き上げる制度の改正を行います」と述べていたが、都議選本番まで残り1週間を切った局面で、小池氏は飲食店の支持を取り戻し、都民ファの求心力を回復させようと、何かサプライズを仕掛けてくるのだろうか。

(20日23:30)当落線上の都民ファ新人の記述を加筆しました。

 

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