仮病説、愛犬ロス説…小池氏、都議選直前のダウンで政局に波紋
都民ファ都議「顔色よくなかった」- 小池知事が都議選を前に過度の疲労からの静養を発表し、波紋を呼んでいる
- 政治的な憶測が絶えないが、周辺からは「顔色もよくなかった」などの証言も
- 長年連れ添った愛犬が亡くなったとの情報も。癒やしなき生活で限界超えた?
東京都は22日夜、小池百合子知事が過度の疲労により、静養をとることになったため、今週いっぱいは副知事が公務を代行すると発表した。都議選告示の3日前に突然ダウンしたとのニュースは波紋が大きく、これまで数々の政局サプライズを小池氏が仕掛けてきたこともあって、永田町関係者やSNSでは額面通りに受け取らない人が少なくない。
静養の報道につきまとう不信
「仮病」やそれに類する説を唱える人たちは、「都民からの同情票を集める作戦ではないのか」といった意見や、「選挙戦の途中から不死鳥のように復活して街頭活動に参戦するサプライズを狙っている」など、小池氏への不信感を強くにじませている。もう少し政局的にクレバーな説でいえば、都議選で都民ファーストの会への後押しを消極的にすることで、選挙後、二階幹事長が小池氏の国政復帰の環境づくりをしやすくするというものだ。
SAKISIRUでも既報したが、自民党の情勢調査では都民ファの選挙情勢はかなり厳しいのは事実で、選挙後に自公で過半数を占めたときの議会運営は難しくなることが容易に予想される。だからここは姿を消したのではと穿った見方が出てくるわけだ。
さすがに大手新聞の政治報道では流れないが、永田町やメディアの「不謹慎」な空気を表出するように、スポーツ紙のネットニュースは本音をにじませた記事を出している。小池氏ダウン当夜、日刊スポーツは「都議選告示日に表に出なくてもよくなった」という永田町関係者の言葉を報じた。関係者はおそらく自民党の議員なのだろうが、ぼかしたあたりは不謹慎な憶測だと自覚しているからだろう。
筆者も昨晩は未明まで、政治関係者にいろいろ取材してみたが、ある都民ファの都議は「6月議会の初めから明らかに元気がなく、答弁も覇気がなく、顔色もよくなかった」と振り返り、噂される「仮病」説については「自分には演技にはとても見えなかった」と強調する。実際、都の発表当初、小池氏は自宅での静養にとどまるとみられていたのが、入院する方針に切り替わったようだ。
筆者は小池氏を厳しく批判してきたが、都知事としてただでさえ心身をすりへらすコロナ対応が1年半にも及ぶなかで、自身の選挙、自民党政権・都議会との政局ゲームを繰り返す緊張感は、小池氏といえど経験したことのない長期戦だったことは疑いない。異常に長期のストレスフル生活は、健康を蝕んでもおかしくはあるまい。
愛犬ロス説の浮上
そして取材を進めると、気になる情報も入ってきた。“家族”の訃報だ。小池氏周辺に連なる複数の政界関係者は、小池氏の愛犬「ソウちゃん」が5月末に亡くなったことを指摘する。ただしこれは未確認情報であることも書いておく。犬とはいえ生死に関わる話だから書いてよいか相当迷ったが、一つの情報として提示しておく(ちなみに東スポも仮説で書いたようだ)。
「ソウちゃん」はヨークシャーテリア。平均寿命が13〜16歳の犬種にあって2019年11月に17歳、今年5月の時点で18歳半であるから、かなりの長寿であることには間違いない。実際、都の獣医師会に「長寿犬」として表彰もされている。
その後もSNSで小池氏が日頃は見せない、穏和なまなざしを愛犬に注ぐ様子を披露していたが、もし亡くなったのが事実だとすれば、小池氏は昨夏の知事選の際、読売新聞の取材に「『ソウ』と触れ合う時間が、この上ない癒やしになっている」と述べており、長らく一緒に過ごした小池氏にとっては喪失感は小さくないだろう。なお参考までにペット保険のアイペットがペットロスの症状を調べた調査では、60.3%が「突然悲しくなり涙が止まらなくなった」、ついで32.6%が「疲労感、虚脱感、無気力、めまい」を挙げている。
コロナ2年目の今年だけでも振り返ると、小池氏は正月早々緊急事態宣言をぶち上げてスタートした。その後、1月の千代田区長選では、昨夏の知事選でやらなかった街頭活動に立ち、都民ファ推薦の候補者を勝たせた。しかし、これが二階幹事長の不興を買ったとされ、コロナ収束に苦しむ公務のウラで、小池氏は自民党との距離の取り方に悩んでいたとの指摘は少なくない。
愛犬の死は未確認であることは改めて付記するが、都議選の厳しい状況を前に、小池氏の癒やしなきストレス生活が限界を超えたことは間違いなさそうだ。小池氏に心よりお見舞いを申し上げる。
※6月25日15:00 千代田区長選部分を4月から1月に訂正しました(編集部)
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