オリンピック無観客決定「なら首都高1000円値上げやめろ!」の声

それでも値上げ措置は見直されず
2021年07月09日 20:00
ジャーナリスト/SAKISIRU副編集長
  • オリンピックの首都圏 無観客開催が決定したが、関係者は観客席で見られる
  • 一方で、交通量抑制のためのマイカー首都高1000円値上げは、見直されず
  • 交通規制も発表され、“五輪貴族” “上級国民”でない国民は踏んだり蹴ったり

23日に開幕を控える東京オリンピック。IOC(国際オリンピック委員会)や政府、東京都など5者による協議で、首都圏の一都三県を無観客にすることが、8日夜に正式に決定した。開・閉会式も含めて東京、神奈川、千葉、埼玉の会場は無観客にすることが決定した。宮城、福島、静岡は、観客数に上限をつけた上で有観客にするという。北海道については引き続き議論が続いていたが、9日夕方に有観客での開催が決まった。

これで一般人の観客は観ることが駄目になったが、“関係者”だけは、会場に入ることができるという。気になるのは、この関係者の定義である。

Tom-Kichi/istock

もともと、五輪の開会式では、一般観客よりも “関係者”のVIP枠にほうが圧倒的に多く、「五輪貴族」のための大会ではないかという批判があった。

これまでの計画では、オリンピック開会式は、一般のチケット販売は9300人であるのに対し、スポンサーらは“大会関係者”として一般とは別枠で1万500人の席があった。さらに、これらに加え、IOCや国会議員の枠は7300人の枠まである。

今回、無観客とされた一般観客よりも、随分と多すぎるVIPのための「別枠」が用意されていたのだ。武藤事務総長は「IOC委員や各団体の幹部、そして放送権者の方々は“観客”ではない。この方々たちは入ることができる」と説明した。別枠に関しては「できる限り圧縮した上で、入場を認める」としている。その人数は具体的には明らかにしていない。

首都高値上げは見直されず

”五輪貴族”ならびに”上級国民”の特別扱いだけは何が何でも死守されようするその一方で、一般庶民にとって看過できないことがある。それは、オリンピック期間中のマイカーの「首都高の1000円値上げ」だ。首都圏の無観客開催が発表された今なお、この方針が見直しされる気配は全くない。

y-studio/iStock

値上げ期間は7月19日〜8月9日の間とパラリンピックの8月24日〜9月5日の間。「首都圏の日中の交通量増加が想定されるため、日中の交通量抑制のため、6時〜22時の首都高都内区間を利用するマイカーなどへ1000円の料金上乗せを実施します」と首都高のホームページは説明している。対象は、事業用車両は対象外で、軽や二輪含む普通車以下のマイカーだけ。もともと「やりすぎではないか?」という意見が多かったわけだが、今このように首都圏の会場がすべて無観客開催となった今、値上げする正当性など、どこにもない。

また、無観客になったにもかかわらず交通規制だけはしっかり行われるようだ。横浜市交通局は9日「オリンピック開催のため、7月11日〜8月9日の間、横浜スタジアム周辺で交通規制が行われます。このため、市営バスでは一部迂回運行並びに起終点の変更を行います」と発表した。

こちらも無観客になったからといって、方針転換して見直される気配がない。

ツイッターでも

無観客でオリンピックやるなら、首都高値上げしなくてもよくない?

無観客なら、祝日移動も交通規制もやめてほしい。

などの不満の声が上がっている。

1000円値上げの根拠を振り返っても、首都高値下げは撤回するのが本来の筋だろう。関係者という名目で、VIP様だけオリンピックを楽しめて、一般国民はオリンピックを楽しむことも許されない上、首都高の値上げまでされるというのでは、これはもう噴飯ものだとしかいいようがない。

ジャーナリスト/SAKISIRU副編集長

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