親権問題、岩崎氏が語る「学校では教えてくれない悪人との戦い方」

「当事者」岩崎夏海さんインタビュー #3
ジャーナリスト
  • 岩崎夏海さんのインタビュー3回目。モラハラの連鎖を繰り返さないために
  • 単独親権を支持する人たちは「洗脳」状態。悪人から離れるしかない
  • 悪人との戦い方は学校で教えないが、合法的に指弾してボロを出させる

夫婦関係の破綻に際して年間数万件起きているとも言われる子の連れ去り。その当事者の一人が、ベストセラー『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(通称「もしドラ」)の原作者として知られる小説家・岩崎夏海さんだ。#1#2に続き、自身の経験、この問題の社会的背景を語る。(3回シリーズ3回目)

Zoomでインタビューに答える岩崎さん

もっと感情的に、子どもには逃げ道を

――親から子へ、モラハラの連鎖を断ち切るには、どんなところに打開策があると思われますか?

【岩崎】きわめて難易度が高いが、もっと「感情的」になることです。なぜなら、モラハラの一番の特徴が「感情を押し殺すことによって相手を支配する」ことだからです。もちろん、感情的になりすぎてもいけませんが、感情を殺すと今お話ししたようにモラハラになってしまうので、「適度に出していく」しかないのです。「そのバランスを教えてくれよ」と言われるかもしれませんが、これは各人が経験し、失敗する中で見つけていくしかありません。そもそも難しいことなのです。でもその難しいことをやっていくしかない。

そこで忘れてはならないのが、常に子どもに逃げ道を用意しておく、ということです。

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