「いろいろあったが合格」招致時の都知事、猪瀬氏が開会式ツイート

招致当時の聖火ランナー「構想」秘話も

2013年9月に東京オリンピック招致を成功させた当時の東京都知事、猪瀬直樹氏は23日夜から24日未明にかけ、SNSに開会式に関する思いを連続投稿。「いろいろあったが合格ですね。うまくいってよかったと素直に思います」と安堵した様子だった。

猪瀬直樹氏(今年4月編集部の取材で:武藤裕也撮影)

開会式の演出に関わる芸能人らが過去の言動で相次いで「更迭」。今年に入り、大会が近づくほどに開催に向けた国民世論が割れた状態でも、メディアやSNSを通じて粘り強く日本での開催意義を訴えてきた。式典の最中に投稿したツイッターでは

「五輪開会式、200以上の国・地域から。こうした国際大会はサッカーのワールドカップもあるが、一堂に会する規模でオリパラ以上のものはない。平和の理念で120年続けて中止は第一次、第二次大戦しかない。安易に中止を叫ぶ民放のコメンテーターたちの井の中の蛙ぶりがよくわかるのではないか。」
と中止論者へチクリ。「沢山の情熱や命を燃やした聖火でした。中止にしなくてよかった」というフォロワーのコメントをリツイートし、開会式が終わって日付が変わる頃には
「いろいろあったが合格ですね。うまくいってよかったと素直に思います。北京五輪の開会式は力が入りすぎてシルク・ド・ソレイユみたいにアクロバット的だったが、東京2020は肩の力が抜けていてユーモアもあり成熟感が滲み2度目の余裕が感じられました。」
と一定の評価を下した。さらに興奮冷めやらなかったのか、午前3時過ぎにも投稿。招致活動中だったときの聖火ランナーの人選を構想していた時のエピソードを披露していた。
2013年に招致活動をしていたころ、もし東京2020が実現したら聖火ランナーどうしようかと取らぬ狸の皮算用的に悩んだものでした。日本にはベッカムもアリもいない。長嶋・王さんはいても世界ではわからない。そしていまテニスのメジャー大会優勝の大坂なおみがその役どころをこなしてくれたのでした。
猪瀬氏は石原都政時代の2007年から副知事を務め、2012年12月に都知事選で初当選。日本の選挙史上、空前の最多記録となる433万8936票を獲得し、翌年9月、石原氏から受け継いだ最大のプロジェクトである東京オリンピック・パラリンピック招致を成功させたが、その後政治資金問題で辞職。2014年以後は執筆活動を続けている。今春のSAKISIRU創刊企画でもコロナ禍での個人の生き方、環境エネルギー問題の世界的な大転換について提言している。

 

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