クラブハウス「38億件の電話番号流出」騒ぎも「偽物」か

“過疎って”いた中でのから騒ぎ

音声SNS「クラブハウス」で38億件分の電話番号が流出したとの情報が24日からツイッターで取り沙汰される騒ぎがあった。ソースは、ツイッターのアカウントの公式認証もされている情報セキュリティの専門家で、インド在住のJiten Jain氏とスイス在住のMarc Ruef氏がそれぞれ発信。日本の一部のネット民も反応した。

クラブハウス公式サイト

このうちJain氏のコメントはインドのビジネスメディア「BUSINESS TODAY」電子版でも紹介されており、

「クラブハウスユーザーの38億の電話番号のデータベースが、ダークネットで売りに出されている。同期されたユーザーの電話帳の人数も含まれています。したがって、クラブハウスにログインしていなくても、リストに表示される可能性が高くなる」

と指摘している。

またRuef氏もダークサイトにアクセスした模様で、

クラブハウスの全ての電話番号がダークサイトで売りに出されている。 38億の電話番号が含まれている。これらはメンバーだけでなく、同期された連絡先リストの人々でもあります。 クラブハウスにログインしていなくても、リストに表示される可能性が高くなる。

と同様の内容をコメントした。

Ruef氏のコメントは日本のツイッターでも相次いで拾われており、日本ブロックチェーン協会の加納裕三代表理事も反応。加納氏は「人類の大部分の電話番号が抜かれたと言っても過言ではない」と述べていた。

しかし、加納氏もその後、拾っているが、インド在住のインターネットセキュリティの専門家、Rajshekhar Rajaharia氏がツイッターで「完全に偽物」だとコメント。別のSNSから電話番号から以前流出したとする「偽物」を売りに出していたグループの関与を指摘し、Rajaharia氏はJain氏にも偽物だと呼びかけていた。

クラブハウスは25日(日本時間)正午現在、本件で声明を出してはいない。今月21日には招待制をやめて一般開放することで久々にメディアの話題になったばかりだった。しかし今年2月に日本を含め世界的にブームが起きた際にもセキュリティの問題が指摘され、中国系企業のサービスをバックエンドに使用している可能性も取り沙汰された経緯がある。今回の流出騒動は「ボヤ騒ぎ」に終わる可能性が高そうだが、クラブハウスが情報セキュリティに関して脆弱なイメージを引きずっていることが改めて浮き彫りになった形だ。

 

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