東京五輪取材中のカナダ記者、”セブンイレブン愛” ツイートが話題に

”食レポ”も毎日実況中
  • コロナ禍のオリンピック。カナダ人記者がセブンイレブンにハマって話題に
  • 熱が高じて「オリンピックではセブンイレブンは高級レストラン」とレポートも
  • 氏のツイッターでは、日本国内外のユーザーがセブンイレブンの一押しメニュー推し

 

東京オリンピックでは世界中から記者がやって来ているが、コロナ禍のせいもあって、せっかく日本に来ても自由に楽しみづらい状況がある。制約だらけの状況で彼らは一体どのように過ごしているのだろうか?

そんな中、カナダの国営放送CBCの記者デービン・ハーロウ氏のツイートが、いま話題になっている。ハーロウ氏はセブンイレブンのコンビニにハマってしまったらしい。ツイートでセブンイレブンについて何度も何度も実況中継をしているのだ。同氏がハマったその店舗は、宿泊先のホテルの中にあるという。ツイートは18日から始まった。

「アイスコーヒー天国だ!」

ちょっとホテルの部屋を出てみようと思います。ホテルの中にはセブンイレブンがあるようです」そして店舗前に立つと2回目のツイートをした。「ホテルのセブンイレブン前です。これから、ここでたくさん時間とお金を使いそうだな」と“予言”してみせた。

店内に入るとまず、様々な種類のアイスコーヒーが置いてあることに驚く。

セブンイレブンはアイスコーヒー天国だー!」と喜ぶハーロウ氏。

最初のコーヒーは、地元の親切な人が入れてくれた。(カナダのように)シリアルボールじゃなくて、機械で作る。また後でレビューします!

と楽しそう。そしてコーヒーを手にした写真をアップしながら「勝利に向かってセブンイレブンのラテを。とってもいい。これはいい!」と大興奮の様子だ。

すると、ツイッターに、日本のセブンイレブンに訪れた経験のある外国人がオススメをリプライ「OK。それから、冷凍庫のところにソフトクリームのコーンがあるから。プラスティック容器に入っているやつ。それはザ・ベストだよ!

すると、そして再びセブンイレブンに戻り、今度は缶コーヒーとプロテインバーを購入して部屋に戻る。「これは東京オリンピックでの、朝の儀式になりそうな予感がする」とツイートした。

翌日朝6時に、ふたたびセブンイレブン前へ。「モーニングコーヒーのために、黄金の太陽がセブンイレブンの門を照らしている!」と表現。以降、彼はセブンイレブンを別名「黄金の門(golden gate)」と名付けた。昨日気になっていたアイスカフェラテを買ったが、夕方にも再来店。

今晩のディナー!たまごサンドはセブンイレブンのオリジナル。絶妙!マヨネーズ味のポテトスナックも外すわけない」と大絶賛。

これを見たツイッターユーザーは、「寿司とかじゃなくて?まあ、たまごサンドは、うちの妹も一番好きな日本食だっていってたな。マヨネーズに秘訣があるらしいね」などと感想をいう人も。「日本のセブンイレブンは、たくさんあるけど、餃子も驚くよ。最高のコンビニだよね」とおすすめをつぶやく人も次々に現れる。

「他に選択肢はないの?」と質問が飛ぶと、ハーロウ氏は「まわりに沢山レストランも有るけど、これは早くて、リーズナブルでいいからね」と答えた。それもそのはず、彼はオリンピック期間中、平均睡眠時は4時間と超多忙なのだそうだ。そんな彼にとってコンビニは仕事のサポーターだといえる。また、コロナ禍のなかで行動範囲を抑えようとする本人の努力もあるのかもしれない。

次に「セブンイレブンのデザート!」といって、アーモンド味のポッキーの写真を披露。「写真撮って、すぐ貪っています。買ったら駄目だわ。全部食べなきゃ気がすまなくなるから」との夢中ぶり。

セブン愛、ついにポエム化

24日には「今夜なに買って試してみるのがいいでしょう?」とツイート。リプライに日本人も参戦。“さばのおろしポン酢”や、“豚ラーメン”、“金の豚の角煮”“茶碗蒸し”“穂先メンマ”、“ガリガリ君”など、日本人だからこそ知るメニューが拡がった。

氏のツイートはついに、愛を語るポエムのようになっていく。

「セブン・イレブンー、君無しで私に何が出来るだろうか?18時間のオリンピック報道を終えた深夜2時10分の東京に、ドアはまだ開いている。棚にも商品が補充されて。なんて場所なんだ」と、

さらに彼は、オリンピック実況だけでなく、日本のセブンイレブン事情も記事にすることを思い立つ。そしてCBCで書いた自らのコラム記事に付けたタイトルは、「オリンピックの高級レストランといえば、24時間年中無休のセブンイレブンです」。タイトルからしてセブンイレブンへの愛が炸裂が炸裂している。この記事によると、来日前は日本ではまともな食事はできないだろうと予想してたのだという。だからプロテインバーを2つの箱につめて日本に持ってきていた。セブンイレブンをホテルで見つけたときも、どうせホットドックとナチョスぐらいしか無いのだろうと想像していたというのだ。

「東京のセブンイレブンの“神聖な門”に足を踏み入れる前まで、私は期待していませんでした。しかしそれは、すぐに変わったのです」と、まるでセブンイレブンを神殿かのように見立てて絶賛したのである。

日本人の間でも、ユニークなデービン氏のツイートはじわじわと広がっていく。「オリンピックの金メダルよりも、記者さんが今晩何食べたかが気になる」「カナダ記者さんの影響でオススメの枝豆チップス買いに行ったけど売ってなかった」などと、オリンピック期間中の楽しみにする人も増えてきたようだ。

本人も日本のフォロワーが増えてきたことを喜んでいるようで「こんにちは。日本のフォロワーさん。セブンイレブンのおすすめありがとう。食レビューは追ってするから」「東京のコンビニアドベンチャーはまだまだ続くよ」などとツイート。

日本人フォロワーと“国際交流”

こんなふうに、毎日マメに食レポをするデービン氏だが、本業でもあるカナダ選手たちの活躍ぶりを伝えるスポーツ実況のツイート数はそれ以上の数になる。

猛暑での過酷な取材活動に睡眠時間4時間、「毎日コンビニ食で大丈夫か?」と、健康を心配する声もあるが、本人は「バナナやりんごなどもとっているから大丈夫」だという。オリンピックで24時間戦うデービン氏には、日本式の24時間営業のコンビニは相性が良いのだろう。「ユンケルもオススメですよ。イチローも飲んでいます」など、日本人フォロワーからは疲労回復法が伝授されている。こんなふうにツイッターを通じて不思議な国際交流が展開されている。

こうした国際交流が出来るのも、今の時代ならではといえるだろう。ツイッターには翻訳機能があり、英語ができなくても外国人が何をつぶやいているかが瞬時にわかるからだ。直接の交流は物理的に遮断されている今、ツイッターでのオンライン交流は貴重だ。

無観客かつ報道記者には制約だらけのオリンピックの中、日本らしい小さなことに楽しみを見出す方法でこの国を満喫してくれているのは、本当に嬉しいことだ。

 

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