インフルエンサー?炎上を気にしすぎるのは愚の骨頂
尾藤克之「すぐに使える!バズる文章術」#4- ネットでの発信に慣れない人が怖がる「炎上」について筆者がアドバイス
- 過去に炎上した人のことを覚えているか?2人の著名人のケースについて
- 「炎上」は一般人にとって「無縁」?筆者がそう思う理由とは
セミナーをすると「炎上は怖くないですか?」と聞かれることがあります。実は、一般人が炎上を気にしすぎることは愚の骨頂。思い上がりも甚だしいと申し上げておきます。ここでは、最近の有名な炎上として、2人の事例を紹介します。

過去に炎上した人のことを覚えていますか?
1人目は、豊田真由子元議員。
「このハゲー!! ちーがーうだーろーっ! 違うだろーォッ!? 違うだろっ!!!」が連日メディアで報道されましたので改めて説明するまでもないと思います。では、話題になる前から、豊田元議員を知っていた人はどの程度いるでしょうか?
東大卒、ハーバード大院修了、金融庁課長補佐、在ジュネーブ一等書記官、厚労省課長補佐などを歴任したエリートとして早くから政界入りが期待されていました。政界転身後も、厚労副部会長、内閣府政務官、文部科学大臣政務官、復興大臣政務官の要職に就きます。
「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日)などにも出演し、それなりのメディア露出はありましたが、皆さんは彼女のことをご存じでしたか?
2人めは杉田水脈議員。
雑誌「新潮45」(2018年8月号)に「LGBT のために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子どもを作らない、つまり生産性がないのです」などと寄稿して、物議をかもしました。
実は、杉田議員のLGBTに対する発言は、「新潮45」の記事が初めてではありません。2015年に、ブログで「生産性のあるものと無いものを同列に扱うには無理があります。これも差別ではなく区別」と発言して物議をかもしています。ご存じでしたか?
さらに、「障がい者や病人以外は支援策は不要です」と発言し、最後に「この問題を含め、うまくいかないことがあれば国や行政になんとかしてもらおうとする。そういう事例が噴出してきています」「自分の問題は自分で解決できる自立した人間を作るための努力を怠ってきた、戦後日本の弊害かもしれません」と締めくくっています。ご存じでしたか?
炎上は一般人には無縁の世界
豊田真由子元議員、杉田水脈議員の事例は、メディアでも大きく報道されましたので炎上と認定することができます。しかし、2021年、この話題をする人はまず見かけません。テレビはおろか、ネットニュースでも見ることはありません。
総務省の「情報通信白書」では、炎上は次のように定義されています。「炎上」とは、「ウェブ上の特定の対象に対して批判が殺到し、収まりがつかなさそうな状態」「特定の話題に関する議論の盛り上がり方が尋常ではなく、多くのブログや掲示板などでバッシングが行われる」状態である。

「炎上」とは、ネット上などの失言に対し、非難や中傷の投稿が多数届いて、非難が集中することです。しかし、炎上前から2人を知っていたという人はどの程度いるでしょうか?
これが、ネットの特徴です。ネットなんてそんなレベルなのです。ネットに投稿したり、ネットで記事が目立つと、「インフルエンサー」などと言う方がいますが、これは大きな勘違いです。炎上などは一般の方であれば無縁の世界です。ネットを見ている人のほとんどが、一瞬、目にした記事を誰が書いたかなどには興味もなければ、別に知りたくもないということです。
たとえ、読まれたとしても、大半の人が翌日には忘れています。だから、文章を書く前に炎上を気にしたり過剰な期待をするのは無意味なのです。
一般人にとって炎上は無縁のものです。気にする必要などまったくありません。万が一多くの人の目にふれて盛り上がったら「ラッキー!」と思うくらいにポジティブに考えましょう。あなたも、自分の大切な人に文章を書いてみませんか?
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