メンタリストDaiGo氏の大炎上「信者ビジネスの成れの果て」の声も

テレビに「干された」ではなく「干した」強気
  • メンタリストDaiGo氏が「ホームレスの命はどうでもいい」と動画で発言して炎上中
  • ツイッターでも様々な批判の声の中、「信者ビジネスの成れの果て」との指摘も
  • ニコニコチャンネルの月額有料会員数は最多の14万人超。「強気」どこまで

メンタリストのDaiGo氏が7日以降に配信した動画で「ホームレスの命はどうでもいい」「生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら、あの、猫を救ってほしいと僕は思うんで」などと発言した内容が炎上している。

問題の動画(YouTube「DaiGo切り抜き kチャンネル」より)

DaiGo氏はかつて地上波テレビのバラエティ番組に多数出演していたが、近年は京都アニメーションの放火事件の被害者実名報道を非難したことなどを機に活動の舞台をネットにほぼシフトしていた。ニコニコチャンネルの月額有料会員数は最多の14万人を超えるとされ、YouTubeチャンネルの登録者数も247万人を擁するなど、動画の世界でカリスマ的な存在だった。独自の視点から超早口でまくし立てる過激な物言いがファンを魅了する一方で、しばしば炎上もあった。

ツイッターでは、YouTuberのたかまつなな氏が「危険すぎる考えだ」と唖然。政治家でも細野豪志・衆議院議員がツイッターで「DaiGo氏の影響力を考えるとこの発言は見過ごせない」と憤慨していた。また、DaiGo氏が多数のファン向けに過激な発信をしてきた中での今回の騒動。ジャーナリストの渡邉正裕氏は「これは信者ビジネスの成れの果て、という分かりやすい例」と指摘していた。

「ネット有名人」の炎上騒動の多くはSNSやネットメディアでは「事件」になるものの、新聞やテレビなどの伝統メディアで取り上げられるかどうかは微妙なことが多い。しかし今回ばかりは、新興メディアのバズフィードジャパンに続き、毎日新聞が13日未明、電子版の編集者による速報で騒動を取り上げた。また、DaiGo氏の実弟で、タレントの松丸亮吾さんがツイッターで「人の命を軽く見る発言だけはさすがにダメです。それだけは絶対に許されない」とダメ出しし、これを拾う形でスポーツニッポンの電子版も未明に配信。初動段階でも伝統メディアが反応し始めている。

しかし、DaiGo氏は「強気」を崩さない。13日未明、YouTubeには新たな動画をアップし、今回の騒動について改めて言及したが、自ら猫の保護活動に寄付をしていることなどを挙げて、

「こんな炎上に参加してる人たちに聞きますけど、じゃ、ホームレスとか生活保護の人たちに寄付しました?たくさん税金払いました?その人たちに炊き出しとか定期的にやったりとかしてるんですか?」

などと“反撃”する姿勢を見せた。先述したように、DaiGo氏はすでにネットで固い地盤を構築。月額550円のニコニコチャンネルの登録者ベースでも単純計算で月に7000万円以上を稼いでいる計算だ。テレビを“干された”というよりも、自らテレビを“干した”というくらいの感覚なのかもしれない。今後、伝統メディアがネット記事にとどまらず、紙面やテレビで騒動を取り上げ、非難がリアル社会に転化した時にも突き進むのか。

また、こうした人権に関する炎上ではリベラル系のメディアや論者が追及の先陣を切る傾向にあるが、それ以外にも批判や非難の声が広がるかどうかも注目される。

 

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