“横浜市長選マラソン” 山中氏中盤で金メダル態勢か…“13日の金曜日”自民動揺

菅首相窮地か。自民党議員「本当にやばい」
2021年08月14日 06:00
  • 横浜市長選で立憲推薦の山中氏がリードを広げ始めたと永田町で話題に
  • マラソンで言えば折り返し地点直前で一歩抜け出し。自民党議員「本当にやばい」
  • 報道各社の世論調査で内閣支持率が過去最低。お膝元の菅首相、窮地か

横浜市長選(22日投開票)が折り返しの週末を迎えた。歴代最多の8人が立候補する異例の選挙戦は、朝日新聞が8日の告示直後に調査した時点では、前国家公安委員長の小此木八郎氏が僅差で先行、立憲民主党推薦の山中竹春氏と4期目をめざす現職・林文子氏と激しく争う展開と報じられたが、今週末にかけて情勢が動き出した。

横浜市のみなとみらい21(gyro /iStock)

今週中盤、自民党調査で山中氏と小此木氏が伯仲気味ながらごく僅差で山中氏先行とする情報が出回った。ただ、この時点では野党関係者の間でも「自民党が“補正”した数字を流して陣営の引き締めを図っている」(ベテラン秘書)と冷静な見方もあった。

一変したのは“13日の金曜日”。マスコミの情勢調査で特に信頼性が置かれる、公共放送が数日前に行った期日前投票の出口調査の結果とされる数字が永田町に出回った。山中氏が小此木氏とのリードを徐々に広げ、林氏が失速するという傾向がさらに鮮明になり、与党関係者を動揺させた。

西日本選出のある自民党参議院議員は「本当にやばい展開になってきた」と青ざめる。この議員の地元では野党の勢いが増しており、衆院選での党勢衰退は長い目で見て自らの再選に支障をきたしかねず、他人事ではないのだ。

東京オリンピックで激闘が繰り広げられたマラソンに例えれば、現職、元閣僚、知事経験者2人を含む選挙戦の構図は、過去の五輪や世界選手権でメダリスト経験者を多く含む“オールスターレース”の様相だった。そして、この週末がまさに「折り返し地点」だが、コーナーに差し掛かるやや手前で、新進気鋭のランナーが前回大会の金メダリストを置き去りにした上、もう一人の金メダル候補だったベテラン選手との横並び状態から一歩抜け出し、自らの背中を相手に見せ始めているという状況のようだ。

永田町のベテラン秘書は「このままでは菅総理が窮地に陥るのではないか」と指摘する。国政の世論調査では、NHKが横浜市長選告示と同時期に行った調査で、菅内閣の支持率は過去最低の29%に低迷。時事通信は実質の横ばいの29%ながら「2カ月連続で政権維持の『危険水域』とされる20%台となるのは第2次安倍政権以降初めて」(記事より)。横浜市がお膝元で、盟友の小此木氏を支援する菅首相にとってはまさに黄信号が点灯しはじめていた中で、横浜市長選を野党に奪われることになれば、9月に総裁選を控えて「政局」は必至だ。

13日、コロナの感染拡大について記者会見する菅首相(官邸サイト)

ただし、情勢調査の記事で定番の慰めフレーズ「有権者の半数強が投票態度を明らかにしておらず、情勢は変わる可能性がある」(前出の朝日新聞記事)段階であることも確かだ。この週末、ぐずつき気味の天候、コロナの感染拡大で、人出の伸びも期待できない中で、各候補者がどこまで支持を伸ばせるか。また候補者の疑惑をめぐる情報などについて週刊誌やネットで指摘もされており、場外戦とも言えるスキャンダルがどこまで影響するのかも注視されるが、いずれにせよハマの激闘は「正念場」の週末を迎えている。

 

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