白金高輪駅の硫酸、小田急刺傷...コロナ禍「無敵の人」増加を憂う声【追記あり】

ネット「コロナで予備軍は確実に増えてそう」
2021年08月25日 12:30

【※編集部より:文末に追記あり】

東京都港区の地下鉄白金高輪駅で24日夜、駅構内のエスカレーターを移動中だった男性会社員(22歳)と女性会社員(34歳)が、後から駆け上がってきた男に追い抜きざまに硫酸をかけられて負傷するという「アシッドアタック」事件が起きた。男性は顔や肩、背中などを火傷し、6か月の重傷、女性も転んで足に軽い火傷を負う軽傷。男は逃走しており、警視庁が傷害容疑で捜査を開始、男の行方を捜査している。

bergamot /PhotoAC

警視庁は男を映した防犯カメラの映像を公開。40〜50歳代で、身長は175センチほど。黒色のポロシャツを着用し、野球帽とマスクから表情はうかがえない。男と被害者に面識があったのか不明だが、事件は地域社会に恐怖を与えただけなく、ネットでも衝撃が広がった。今月6日には、世田谷区を走行中だった小田急電鉄の車内で男が牛刀で乗客を無差別に刺傷させる事件が起きたばかりとあって、ツイッターでは「また無敵案件か」と憶測が広がった。

「無敵の人」は、地位や財産など社会的に失うものがなく、凶悪な犯罪行為をためらいなく起こす人を意味する。2ちゃんねる創始者の西村博之氏らが2008年に提唱するなどネット発のスラングだったが、近年は伝統メディアでも社会や犯罪の背景を考察する企画などで取り上げ、認知されてきた。

「無敵の人」が生まれたきっかけは同年6月に起きた秋葉原通り魔事件。自動車会社の元派遣社員だった男(当時25歳)が借りてきた2トントラックで交差点に侵入し、歩行者5人をはね、さらに車を降りて所持していた刃物で大勢を殺傷。7人が死亡し、10人が重軽傷を追う無差別テロで、当時の日本社会に一大衝撃を与えた。事件はリーマンショックの直前だったが、小泉政権の時代に進んだ雇用の流動化を受け、マスコミでは格差問題がクローズアップされていた時期だ。それから13年、アベノミクス景気の後のコロナ禍突入で再び貧困や格差が注目されている。ツイッターでは

白金高輪のアシッドアタック、とても怖いんだけどこれだけ社会の分断が煽られてコロナで無敵の人がたくさん生まれている状況だと実際に実行に移す割合が小さいにしても母数の予備軍は確実に増えてるのだろうな…

まさかと思うけど「白金高輪で降りるヤツは金持ちだろうから」とかいう無敵の人の犯行じゃないでしょうね。。。怖いわ、模倣犯が多発しそうで。

世の中が混沌として社会的弱者が虐げられる程、無敵の人犯罪が増えるとは思う

などと、今回の事件が「無敵の人」と関連するのか論じられていた。

【追記:8/28 12:40】白金高輪駅の「アシッドアタック」事件で、警視庁は27日、防犯カメラに映っていた男が静岡市葵区の職業不詳、花森弘卓容疑者(25)だと特定し、傷害容疑で公開指名手配した。花森容疑者の身柄は28日午前、沖縄県内で確保された。NHKニュースによると、花森容疑者と被害者の男性は大学時代に同じサークルに所属していたという。犯行動機は捜査中だが、2人に面識があることから、今回の事件は、不特定多数を標的にした「無敵の人」による犯罪ケースに該当しない可能性が強まった。

 

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