「反ワクチン政党」騒動…立民・枝野氏のツイートが物議

新型コロナウイルスのワクチン接種を進めるため、政府が東京都心に「大規模接種センター」を設置する方針を決めたことについて、立憲民主党の枝野幸男代表が、「国が直接乗り出すならば、むしろ(PCR)検査の拡大に乗り出すべき」などと発言したことが、ネット上で物議を醸している。

枝野氏は28日の定例記者会見で、「必要なワクチンを確実に、間違いなく、この日にどれくらい届くと各自治体にできるだけ早く示すことこそが国のやるべきこと」と述べた上で、「国が直接乗り出すならばむしろ検査の拡大に乗り出すべき」などと、PCR検査の拡大のほうに力を入れるべきとの見解を示したという(参照:立憲民主党公式サイト)。

枝野氏は同日夜、会見内容をツイートしたが、

医療関係者のアカウントからツッコミが続出。枝野氏の選挙区、さいたま市の医師というアカウントは、

未だに検査検査言ってるのとか何周遅れなんだ…

と唖然とした様子。HPVワクチン普及の啓発活動をしている救急医の木下喬弘氏は、枝野氏のツイートに「わかりやすい記事貼っておきますね」とのリプを送り、「ワクチンを接種するとなぜ病気を予防できるの?」という初心者向けの記事を示した。

また、元厚労省官僚の人気YouTuber、おもち氏は「今は希望者にいかに早くワクチンを届けるかが焦点だよね。批判のための批判はやめてほしい」と政争化にうんざりした様子だった。

他方、枝野氏は前置きで述べてるように、ワクチン接種自体は否定はしていないが、立民の福山哲郎幹事長が大規模会場設置を批判した際に、内閣官房参与の高橋洋一氏は「反自衛隊なのか、反ワクチンなのか」などと皮肉混じりにツイートした。

立憲民主党とワクチンを巡っては、阿部知子衆院議員が今月3日、子宮頚がんの意識調査実施の記事を引用しながら「我が国ではこの間子宮頸癌といえば、ワクチン接種の話ばかりが先行しているが、その副反応も含めて未だに全貌が明らかにはなってはいない」などとHPVワクチン接種を否定的に言及した事態があったばかりだ。

阿部氏には医師らのツッコミが殺到したばかりか、同党の塩村あやか参院議員ですらも翌日、「検診で早期発見はできても予防はできないと私は思います」「ワクチン+検診のセットが大切だと私は思います」などと阿部氏をたしなめる騒動があったばかりだ。

阿部氏はこれを受け、「私は反ワクチン論者とやらではありません」などと懸命に否定したが、繰り返される「騒動」を受け、日本維新の会の音喜多駿参院議員は29日夜のブログで、

「ワクチンよりも検査」という言い回しを(わざわざTweetの見出しに使うほど)好んで使う・強調する枝野代表や立憲民主党には、反政府・反政権のみならず、反ワクチンという政策志向がどこかにあるように思えてなりません。

などと懸念していた。

 

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