ビットコインの生みの親、サトシ・ナカモトの正体がついに判明 !?
アメリカで注目の裁判、正体は日本人?それとも...- ビットコインの生みの親サトシ・ナカモト氏の7兆円の資産を巡って裁判中
- ドリアン・ナカモト氏はじめ、複数の日本人がが正体ではないかと疑われてきた。
- サトシ・ナカモト氏の日本人イメージの影響か、仮想通貨界では日本名コイン人気
ビットコインの創始者とされるサトシ・ナカモト氏。2008年にインターネット上で発表したビットコイン論文とともに登場したが、その本物の正体は今も不明だ。現在、このナカモト氏の保有しているビットコインの資産を巡って、米国で裁判が起きている。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、裁判の結審でサトシ・ナカモトの正体がついに分かるかもしれないと報じ、話題になっている。

「私がナカモトだ」名乗った人物とは
同紙が報じているのは、米フロリダ州の裁判で、サトシ・ナカモト氏の元ビジネスパートナーだったと主張する遺族の裁判。彼らは2013年4月に亡くなったコンピューター科学者のデビット・クレイマン氏の遺族で、ナカモト氏が保有しているという全ビットコインの5%相当、100万ビットコイン(約7兆円)の半分を受け取る権利があると主張している。また、遺族らは、2008年初め、ライト氏がクレイマン氏に対し、ビットコイン論文を一緒に書くよう依頼されたとも主張している。この裁判は4年に及ぶが、近く結審を迎えることによって、真相が明らかにされるのではないか、という期待があるのだ。
この裁判で訴えを起こしている遺族たちが本物のサトシ・ナカモトだと指摘するのは、グレイグ・ライト氏。オーストラリア出身、ロンドン在住の起業家だ。今春には、本人自らが「私がサトシ・ナカモトだ。(誰がサトシ・ナカモトかという)論争に終わりを告げたい」と告白もした。ビットコイン論文を、サトシ・ナカモトの様な日本名にしたのは、江戸時代の哲学者・富永仲基(トミナガ・ナカモト、1715〜1746)氏からとったためだと主張している。
彼が自らが、サトシ・ナカモトであることを証明するには、ビットコインの秘密鍵を作成すればできることなのだが、この鍵のありかに関して「紛失してしまった」「ありかを見つけた」などライト氏の発言は二転三転してきた。今では仮想通貨に詳しい界隈の人達の間では、今はだれもグレイグ氏がサトシ・ナカモト氏であるという主張を信じていないのが現状だ。彼がサトシ・ナカモトだと告白をした際も、彼の元にやってきたのは、取れる税金があるのではないかと思った税務署だけだった。
ライト氏は、サトシ・ナカモト氏が書いた論文の著作権が自分にあると主張しているが、逆に仮想通貨特許同盟COPAから英国高等法院で訴えられてもいる。
ライト氏の方の評価は「詐欺師」だという声が多いものの、コンピューター科学者だったクレイマン氏なら、ビットコインを作れた可能性はある、と専門家のコメントを通じて同紙は伝えている。
日系人エンジニアやWinny開発者の名も
もし、ライト氏が本物ではないとすれば、どんな人物が本物のサトシ・ナカモトなのだろうか?今までも疑われてきた人物は多数存在している。
最初に疑われたのはドリアン・ナカモト氏という日系アメリカ人エンジニアだ。同氏の登場するYouTubeでは、ナカモト氏は日本生まれ、九州生まれの静岡市育ち。駿府城の近くに住んでいたと本人が語っている。9歳の時、家族とアメリカに渡ったという。日本時代の幼名がサトシだったこともあり、2014年にニューズウィーク誌の記者がロサンゼルス近郊に住む同氏に、本物のサトシ・ナカモトではないかと直撃される。日系人、かつ謎めいた博士風の容貌がそれらしい雰囲気を醸し出しており、他のマスコミも殺到した。
本人は「ビットコインなんて聞いたこともない」と否定したものの、近くに住む別のナカモトさんまでが疑われる騒動に発展した。今では、彼が本物かどうかはすでに別次元かのように、サトシ・ナカモト氏のイメージとして彼の写真はアイコン的存在となっている。”伝説の人物”と間違えられて(?)今や人気者となったことを、本人は「嬉しい」とも語っている。
次に、技術に詳しい人達の間で、本物のサトシに違いないと噂されているもうひとりの日本人にがいる。それはWinnyを開発した情報工学者の金子勇氏だ。P2P型の通信方式を持ったブロックチェーンの元祖のような技術で、匿名性をもたせて管理者を必要とせず、ビットコインとも似ている要素があった。ビットコインにも似た、管理者を持たない事で、技術が第三者の利用者に悪用されてしまうある意味アナーキーな技術が警察当局に睨まれてしてしまい、著作権法違反幇助の疑いで逮捕された。裁判で戦うため2ちゃんねるで支持者から寄付が集まり、最高裁で無罪を勝ち取ったものの、2019年に42歳で急性心筋梗塞で亡くなっている。
日本で金子氏の様な人物を評価する仕組みがあれば、今頃日本も最先端のブロックチェーン先進国だった可能性がある。しかし現実には、この事件は、日本でイノベーティブなことに取り組むと「出る杭は打たれる」ことを示した典型的な悪しき例になった。一方で、この金子氏の開発したWinnyとビットコインの時期が似通っていること、技術的にも似通っていること、同氏が英語にも長けていたことなどから、などから彼が本物のサトシ・ナカモトではないか?という説も、一部で根強く支持されている。
やはり日本人なのか?
ちなみに、ビットコインの最小単位は“1 satoshi” などとして流通しており、日本人の名前は仮想通貨界で親しまれているようだ。これらはやはりビットコインを発明したのが、サトシ・ナカモト氏という名の日本人だと思われている”イメージ”の影響だと思われる。ほかにも、海外の仮想通貨市場で売買されているコイン、通称・草コインには「寿司スワップ(sushiswap)」「埼玉犬(saitama inu)」「秋田犬(akitainu)」など、日本に由来した名前が非常におおいが、外国人の間で日本ぽい名が流行っているのもその影響なのだろう。
結局の所、本当のサトシ・ナカモトは誰か?SNSでは
「そういえば、会社に同名のナカモト・サトシさんがいるな。薄給なのになぜか、いい車に乗っていた」
などといって、身近な“サトシさん”すら疑う人もいた。ひょっとしたら、本当に日本人かもしれない--。謎めいたこのミステリーに、そんな可能性も考えられるのは、日本人としては嬉しいものだ。
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