あの26歳市長も体得したノウハウ注入!政治家向けに演説力アップのAI診断サービス

街頭演説や議会質問など場面想定も

経営者や政治家、ビジネスパーソンらを対象にスピーチのトレーニングを行うスタートアップのカエカ(東京都中央区)が、現職政治家や選挙の候補予定者らを対象に、AIが話す力を数値化して診断するサービス「kaeka score politics」を始めた。同社が20日発表した。

「kaeka score politics」の利用イメージ(提供写真)

同社はスピーチトレーナーの千葉佳織氏が2019年2月に創業。これまで4000以上の社会人向けにスピーチやプレゼンテーションの研修事業を実施し、法人向けのメニューや、近年は政治家の演説力養成トレーニングなどサービスの幅を広げてきた。政治家のクライアントでは、2020年富山県知事選で当時の現職を破った新田八朗氏や、史上最年少の26歳での市長就任として注目された兵庫県芦屋市の高島崚輔市長らがいるという。

昨年9月にはベンチャーキャピタル3社から総額1億2000万円を調達し、将来的な上場をめざしている。同社は調達した資金で、同社独自のトレーニング方法のIT化にも力を入れており、今年1月には、ユーザーの話し方をAIが診断する「kaeka score」をリリースした。例えば「メッセージが一貫しているか」などの構成力や、「感情を交えた経験の描写ができているか」といった表現力など、それぞれの強みや課題を数値化する。

千葉氏(左)の指導でトレーニング中の「最年少市長」高島氏(提供写真)

新たに発表した「kaeka score politics」は政治家向けに同サービスをカスタマイズ。言語力や構成力、話し方などを数値化するほか、街頭演説や議会質問などの具体的なシーンを設定したという。サービスを監修した選挙プランナーの松田馨氏は「政治家の演説がSNSで拡散される現代の選挙戦において、演説の重要性はますます高まっている」と指摘する。

料金は1回2,980円。国内の“政治家市場”は国会議員や地方議員の現職政治家だけで約3万人だが、代表の千葉氏は「年間で120人の受講を目標にしたい」と話している。詳しくは「kaeka score」の公式サイト。

 

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