「ネットで真実」がアダに…「認知領域の戦い」どう乗り越えるか

長迫智子氏『情報戦2022「制脳権」の争いに迫る』#3(最終回)
ライター・編集者
  • 「制脳権」の争いとも言われる情報戦。専門家の長迫智子さんに聞く第3回
  • 「陰謀論」が生まれる土壌とは?ディープステート論者とカルト信者の類似性
  • 頭ごなしに相手を批判しても逆効果。分断が深まる昨今どう対処すべきか?

「制脳権」の争いとも言われる情報戦で飛び交う「ディスインフォメーション」に、日本はどう備えればいいのか。笹川平和財団安全保障研究グループ研究員で、サイバー安全保障に関する政策提言の取りまとめにも参画した長迫智子さんへのインタビュー、最終回は、陰謀論がどう作られていくのか、「認知領域の戦い」にどう向き合うべきか論じます。(3回シリーズの3回目)

「ネットで真実」は単なる「逆張り」

――外国勢力がディスインフォメーションによって揺さぶりをかけようとしているのは私たちの脳であり、認知領域です。ということは、個人がリテラシーを持てば、相手の工作を無効化できる可能性もある。

しかし一方で、これまで「情報リテラシーを備えよ」という文脈で、「メディアの情報であっても鵜呑みにするな」「様々な情報源に当たるべきだ」と言ってきたことが、「オールドメディアは信用できない」「メディアの逆こそが正しい」とする人たちを生んでしまったのではないか、とも思うのですが。

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