乙武洋匡氏、参院選東京選挙区から無所属で出馬へ。各党の選挙戦略に影響必至

出馬断念から6年、再び政治にチャレンジ決意

ベストセラー「五体不満足」で知られる作家の乙武洋匡氏が、今夏の参院選(6月22日公示、7月10日投開票予定)の東京選挙区に無所属で出馬する意向を固めたことが19日、分かった。

今月16日、100mの義足歩行に挑戦し、自己最長の117mに到達した乙武氏(写真:つのだよしお/アフロ)

関係者によると、乙武氏はこの日21時から自身のYouTubeチャンネルで出馬表明し、20日にも都内で記者会見を行う。乙武氏は6年前にも同選挙区で自民党から出馬する意向を固め、準備に入っていたが、自身の女性問題が週刊誌で報道され、出馬を断念した経緯がある。

その後は、世界37か国を放浪する旅に出たり、最新のロボット技術による義足歩行プロジェクトに挑戦。今月16日には国立競技場で100メートルの歩行に挑戦し、自己最長の117メートルを達成して話題になったばかり。近年は、AbemaTVの報道バラエティ番組「AbemaPrime」で司会者を務めるなどメディア活動も積極的に行い、政治の道から遠ざかっていたように見られていた。

しかし親しい関係者には、かつての自身のスキャンダルについて反省しつつ、衰退が続く日本の先行きを憂い、再び政治家としてチャレンジする決意を固めたことを打ち明けていたという。

東京選挙区は、過去2回トップ当選の立民・蓮舫氏、公明・竹谷とし子氏、共産・山添拓氏の現職3人の再選が有力視されており、自民党は現職の朝日健太郎氏に加え、元タレントの生稲晃子氏を公認。立民は2人目で、元衆院議員の松尾明弘氏、維新は大阪市議の海老澤由紀氏、都民ファーストの会は国民とのタッグで荒木千陽氏、れいわ新選組は依田花蓮氏らの新人をそれぞれ擁立する。

乙武氏は無所属での出馬とはいえ、知名度の高さから「台風の目」になることは確実で、各党の選挙戦略に大きな影響を与えることは必至だ。

乙武氏「実現したいのは『諦めなくていい社会』」

【更新 21:10】乙武氏は19日夜、自らのYouTubeチャンネルをアップ。「私、乙武洋匡はこの夏に行われる参議院議員選挙において東京選挙区からどの政党の支持も得ず、完全無所属で立候補させていただくことを決意しました」と正式に出馬する意向を表明した。

6年前の出馬を見送る原因となった女性問題をめぐる週刊誌報道については「自分自身の情けない私生活の不祥事において本当に情けなかったですし、お恥ずかしい気持ちでいっぱいでした。身近な人間にもたくさんの迷惑をおかけしました」と陳謝。海外での放浪生活も経たが、義足プロジェクトのオファーを受けたことで「自分自身が体を張ることでもう一度誰かの役に立つことができると思ったことは嬉しかった」と思い直したことを振り返った。

その上で、「6年前の思いが強く湧き上がってきた」と心境を吐露。「政治家になって一番実現したいのは『諦めなくていい社会』です」と目標を掲げ、障害の有無や生まれた境遇に関わらず、「自分で自分の人生を選べる社会にしていきたいと強く思っています」と決意を述べた。

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