大義なき都民ファーストの衆院選参戦、「維新の妨害」「音喜多落選」以外にやりたいことあるの?

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報道アナリスト/株式会社ソーシャルラボ代表取締役
  • 都民ファーストが衆院選で都内で15程度の候補者擁立の意向
  • 小池氏が出馬しない限り、「維新の妨害」以外に見込みなき戦い
  • 政策的な大義はあるのか?音喜多氏と“恩讐の戦い”はあるのか?

小池都知事が特別顧問を務める都民ファーストの会の森村隆行代表(都議・青梅市選出)が24日の定例記者会見で、次期衆院選に都内の15程度の小選挙区で候補者擁立をめざす意向を明らかにした(毎日新聞)というから唖然としている。

2021年10月も衆院選参戦を荒木氏らは表明したが、この時は準備不足で撤退(筆者撮影)

小池氏は6月時点で「はあ」

というのも昨年の参院選で、国民民主と組み、当時代表だった荒木千陽氏を擁立したが28万票と沈み、無所属の乙武洋匡氏(32万票)にすら及ばなかった。さらに今年5月の都議補選には、小池知事肝入りの元女性区議を送り出すも、都議会に1人しか議員がいない維新候補に票数で下回り、4人中4位の大惨敗を喫した。

都民ファが衆院選で躍進をしたいのであれば、小池氏の出馬がマストだ。ところがその小池氏は6月9日の定例記者会見で、衆院転出の可能性を尋ねられ、「はあ、ですね。丸。終わり」とにべもない(議事録)。もちろんこの時は岸田首相による解散断行があるかどうかで世の中が気を揉んでいる時であり、全く国政転出の意味も利益もない中での質問だ。

今後政治情勢が代わり、来年の都知事選と同時期に衆院選が行われて「総大将」の小池氏が鞍替え出馬するシナリオはあるのかもしれないが、それくらい劇的な転換がない限りは、いまの党勢のままだと支持層がかぶる維新の足を引っ張る以外に何の見通しもあるまい。維新撃退に手を貸して自民都連に恩着せがましい話をしたところで全く相手にされまい。政治的な大義は果たしてあるのだろうか。

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