“三密”居酒屋を外国人記者が写真付きツイート、「これはクレイジー!」と反響多数

「あなたも居酒屋にいたよね?」ツッコミも 
ライター
※画像はイメージです(recep-bg/iStock)

緊急事態宣言下の都内の居酒屋の様子を、米紙ワシントンポスト東京支局長のミシェル・リー記者がツイッター上で伝え、話題となっている。

「緊急事態宣言に従って20時に店を出たけど、店内は今なお満員状態。数分前に着席した人もいる。男子サッカー準々決勝の日本−ニュージーランド戦を見ている人が多い」

記者は英文でこのようにツイートし、店内の画像を添付。都内居酒屋と見られる店内には大勢の客がぎっしりと詰まっていて、コロナ前と変わらない賑わいを見せていた。客のほとんどがマスクを外した状態で、酒席を楽しんでいる。ところどころアクリルボードが設置されているとはいえ、焼け石に水のように見える。

東京の現実を伝えたこのツイートには、多くのネットユーザーから英語でのリプライが集まった。

マサチューセッツ工科大学教授を名乗る男性のリプライ。

「これはクレイジー! 日本は今週、コロナ感染者数が過去最高を記録したばかり。にも関わらず、飲食店ではマスクなしでこんな近い距離での着席が許されているのか。どうりで山火事のようにウイルスが拡散するわけだ。多くの生命をリスクにさらしてまで、こんなことをする意味はあるのだろうか?」

「もう我慢の限界」

一方、日本人と見られるアカウントからは、記者のツイートに疑問を呈するものもあった。

「写真は確かにクレイジーに見えるけど、東京では1400万人の人口に対して7月の死者は30人のみ。色々な意見があるけど、感染者数が増えているにも関わらず、死者数が急減しているのは事実としてある」

でも、あなたも居酒屋にいたんですよね? ウイルスに時刻は関係ない。夜8時前であっても、感染リスクは同じ」

「確かにそうだけど、海外から来ているなら人の多い場所には行くのは気をつけて欲しい。それに、肖像権があるので、顔にモザイクを入れるべき」

「日本人はもう我慢の限界に達しているのです」

日本政府への不満を示すリプライも多い。

「エリートのオフィスワーカーと高齢者はワクチン接種済みだけど、若者はまだ打てていないから、こんなことはできない。不平等だし、政府の失敗だ」

「オリンピックはOKなのに、飲食店は8時で閉店というのはおかしい。多くの人がそう思っています」

五輪組織委員会が定めた「バブル方式」では、訪日メディアには厳しい行動制限が課せられており、「散歩や観光地などには行かない」、「宿泊先を離れることができるのは、大会公式会場と用務先リストに規定された限定的な場所のみ」などと定められている。

リー記者は、昨年12月に東京支局長として赴任。プレーブックは大会に合わせて来日したメディア関係者らを対象にしているため、違反には問われないと見られるが、来日した同僚と同席していたのか気になるところだ。いずれにせよ、すでに大会直前から一部のメディアでは、バブルは実質的に「崩壊」し、違反者が続出していると報じていた。外国人相手にペナルティーのない“お願い”をするのは、やはり無意味だったと見る向きが強い。

 

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