「波物語」の貰い事故…BAD HOP横浜ライブ延期、“コロナ専門家”新市長出番なし

愛知のフェスも主催と誤情報「事実誤認が拡散」

神奈川県川崎市を拠点とするヒップホップ・クルー「BAD HOP」が30日深夜、公式ツイッターで9月1日と2日に開催する予定だったライブイベントを延期することを明らかにした。先週末、愛知県内で開催された野外フェス「NAMIMONOGATARI(波物語)2021」の超密ぶりが問題視された直後で、横浜で有観客のライブイベントを挙行することに批判が巻きおこっていた。

しかもSNSの非難の声の中には、BAD HOPと波物語が無関係にも関わらず、同じ主催者が関わっているかのように風説が流布したことも影響したようだ。

BAD HOP公式サイトより

この風説の影響についてBAD HOP側は声明文で

「BAD HOPが主催だという事実誤認が拡散されてしまったこともあり出演者の皆さんや、来てくださるお客さんが少しでも後ろめたい気持ちで横浜アリーナにご来場するような状況で開催するのはBAD HOPとしても不本意でもありますので今回は自分たちの判断で延期を決定致しました」

などと理由を述べている。

折しもこの日は、横浜市長選で“コロナの専門家”を標榜して初当選した山中竹春新市長が市役所で就任記者会見に臨んだ。会見では、BAD HOPのライブへの対応は取り上げられなかったが、経歴詐称疑惑が指摘されている山中氏は、ジャーナリストの畠山理仁氏から「“コロナの専門家”ということで良いのか?」と質問されると、「データサイエンスの手法を用いて、コロナ領域で貢献してまいりました」と微妙に区別して回答。サキシル編集部からの「アメリカ国立衛生研究所で「リサーチフェロー」の肩書きを持っていたのは事実か」との問いに対しても、事実確認に過ぎないにも関わらず、「詐称はございません」などと自ら詐称を否定する力の入れようだった。

撮影:西谷格

(記者会見の詳報は「横浜市・山中新市長への質疑応答を全文掲載!新聞テレビが疑惑スルーの本音もゲット」にて)

ネット上では、BAD HOPのライブ延期を発表される前から山中氏が“コロナの専門家”としての手腕を発揮するのか、本気なのか半ば皮肉を込めたのか、コメントが続々と書き込まれていた。

「新市長さん、公約にコロナ対策あったよね? これ止めなかったらリコールだよ」

「横浜新市長は自分はコロナ対策に適任と言ってたがこういうのほっといていいの?」

「コロナ専門家の山中横浜新市長さん、今日からお仕事してるみたいだから、早速腕の見せ所じゃん」

横浜新市長の真価が問われますな。 なんせ「コロナ対策のプロフェッショナル」として当選した市長さんですからね。 乞うご期待」

一般のネット民だけでなく、ツイッターで仮の姿「黄門市長」を名乗る滋賀県湖南市の前市長で、全国市長会の副会長を務めた経験もある谷畑英吾(たにはた・えいご)氏も、延期発表前の段階で

今日、横浜市の山中竹春新市長が初登庁し、IR施設誘致の速やかな撤回やその代替案を策定するとしましたが、その前に波物語騒動を受けて、明後日から横浜アリーナで2日間にわたり開かれるBAD HOP AND FRIENDSのイベント対策が大変になりそうな予感。」

などと言及していた。

 

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