さすがの共産党もドン引き…れいわ大石議員「資本家の犬、財務省の犬」発言が話題

辰巳前議員「国会審議を学芸会にしたくない」
ライター/SAKISIRU編集部

れいわ新選組の大石晃子議員の首相への発言が話題を呼んでいる。大石氏は1日の衆議院予算委員会で、首相を「資本家の犬、財務省の犬」といった言葉を用いて痛烈に批判した。

岸田首相を「鬼」「犬」呼ばわりする大石氏(6/1 衆院ネット中継より)

鬼と犬の写真パネルを用意

大石氏は岸田首相が先週の衆議院予算委員会で「消費税は減税しない」と発言したことをあらためて、確認。首相は「消費税の減税は考えていない。社会保障の安定財源として重要である。また、システムの変更等を伴うことを考えるとコスト、準備期間、大きなものが必要になる。機動的に対応することは不可能だ」と回答した。

これに対して、大石氏は鬼の写真のパネルを用意したうえで、次のように首相を面罵した。

消費税減税をしないという首相に対して、先週の予算委員会で我が党の櫛渕万里議員が“今後、総理ではなく鬼と呼ばせていただく”と言ったが、もう一度言わせていただく。この鬼!

さらに、自民党の政治が一般庶民や中小零細企業を苦しめ、特定の資本家だけを優遇していると指摘すると、今度は犬の写真のパネルを掲げたうえで次のように述べた。

先ほど首相を鬼と呼ばせていただいたが、もう一つ名前を差し上げる。資本家の犬、財務省の犬。飼い主を間違えたらだめでしょう。首相の本来の飼い主は国民だ。

(6/1 衆院ネット中継より)

維新・足立議員「懲罰動議を出すべき」

この一連の発言は、根本匠衆院予算委員長から「質問に当たっては用語の使い方に十分気をつけください」と注意された。

ツイッターでは、「大石さん、よく言った」「かっこいい」「まったくその通りだ」といった意見も散見されたが、否定的な見方をする人も少なくなかった。

問題の質疑から一夜明けた2日朝、日本維新の会の足立康史衆議院議員は懲罰動議を出すべきとツイートしていた。

れいわ新選組には呆れるばかりだが、私に6回も懲罰動議を繰り出した立憲共産党の諸君は、前例を踏襲し、大石さんに懲罰動議を提出すべき。でなければ、ダブルスタンダード、二重基準との謗りを免れないだろう。

一般ユーザーからも「言い方があるだろう」「ただの悪口になっている」「変な言動で目立とうとするなよ」といった意見が寄せられていた。

共産党前議員「国会でやることなのか」

普段は強い調子で岸田首相や自民党を追及する共産党も引き気味だ。共産党前参議院議員(大阪選挙区)の辰巳孝太郎氏はツイッターで次のように苦言を呈していた。

今の政治に怒りを持っているのは同じやけど、鬼のパネルとか犬のパネルとか、国会でやることなのかな。国会の審議を学芸会にしたくない。それだけです。

辰巳氏は、自身が落選した2019年の参議院選では、れいわ新選組の山本太郎代表と「Wタロー」としてタッグを組んで大阪各地を合同街頭演説するなどしていた関係だ。そんな辰巳氏でも、今回の大石氏の言動には違和感を覚えたようだ。

首相への暴言と言えば、古くは1971年(昭和46年)3月29日、青島幸男議員(二院クラブ)が衆議院予算委員会で、佐藤栄作首相に「財界の男妾(おとこめかけ)」と発言したことが有名だ。意味は、今回の大石氏の発言とほぼ同様だろう。

この発言後、自民党が首相と党への侮辱だとして青島議員に対して懲罰動議を出した。この時は、発言を議事録から削除することで騒ぎは収束したが、今回はどうなるか。

 
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