ハウステンボス、香港の投資会社に売却へ 〜ネットで強まる中国警戒論

近隣に基地、経済安全保障は大丈夫?
ライター/SAKISIRU編集部
  • 長崎のハウステンボスが香港の投資会社に売却の動きが報道
  • ネットでは実質的に中国資本傘下になることへの懸念が噴出
  • 有識者や野党議員からも指摘。近隣には自衛隊や米軍の基地も…

長崎県佐世保市の大型リゾート施設「ハウステンボス」の経営権が香港の投資会社などに売却される見通しであることが21日、明らかになった。

この日の朝刊で売却の動きをスクープした読売新聞によると、ハウステンボス株の66.7%を保有する筆頭株主の旅行会社大手エイチ・アイ・エス(HIS)のほか、九州電力やJR九州など地元企業5社も保有する株式を売却するという。

ハウステンボス(2017年撮影 yktr /iStock)

「このタイミングで不可解な売却」

このニュースにSNSでは、「HISをはじめとしたハウステンボスの株主もまずは自社の立て直しが急務だったのだろう」と言った意見や「コロナで観光客が減っていたから仕方ない」「びっくりしたけれど、HISにはここまで立て直してもらって感謝しかないです」といった売却は仕方がないとする意見も少なくなかった。

そうした声の一方で、ハウステンボスが、「香港=中国」の傘下になることを懸念する人は多い。

ジャーナリストで、経済安全保障に詳しい論客としても知られる青山学院大学客員教授の峯村健司氏は「このタイミングで、香港の会社への売却は不可解」とツイートしていた。

ハウステンボスは長崎IRの予定地の一部です。もともと中国共産党と関係が深い香港企業が参入を狙っていた経緯があります。このタイミングで、しかも香港の投資会社に売却するのはどうも不可解です。

こうした声は保守派から主に上がりがちだが、共産党の地方議員からも懸念の声が出ている。

長崎県長与町堤理志町議は、ハウステンボスがIRを誘致していることに絡めて、ツイッターで懸念を示していた。

中国系資本に売り渡し、その元で中華系カジノを運営しギャンブルで巻き上げられていく構図になるのか?この売国的計画に賛成した県議、佐世保市議は内情を知っていた?

一般ユーザーの中にも、ハウステンボスが中国傘下になることを懸念するユーザーは多数いた。

中国企業の傘下になってしまったことが残念…。昔の香港ならまだしも今の香港は…

ハウステンボスが中国企業に買われてしまいました。どうせ経営難になって土地だけ奪われるのでしょう。従業員は全員路頭に迷うことになります。すべてなくなります。

実質、中国共産党に売る様なもの。日本の危機です

近隣には自衛隊や米軍の基地も

佐世保基地に停泊する護衛艦きりさめ(JAPAN NAVY /Photo AC)

さらに、ハウステンボスと目と鼻の先には海上自衛隊佐世保基地と米海軍佐世保基地がある。そんな立地にある施設を中国に売り渡して良いのかという意見も少なくなかった。

中国に売却するハウステンボスは佐世保の米軍基地まで一時間ぐらいのところにある。こんなん許していいのか⁉

ハウステンボスか中国に売却された。佐世保基地のすぐ近く。。。

ハウステンボスと米海軍佐世保基地と海上自衛隊佐世保基地の距離は11.57kmです。

イヤな予感しかしない。中国が領海侵犯してくる中で、これですか…。

香港企業がハウステンボスを押さえる意味は大きい。中国から佐世保は近い。そして米軍佐世保海軍基地を監視できます。

ツイッターユーザーが指摘するように、ハウステンボスが中国企業の傘下になることは、ただのテーマパークが海外企業の傘下になること以上の大きな意味を持つことなのかもしれない。岸田政権は、この件について、何らかの手を打つことはできるのだろうか。経済安全保障政策に力を入れているはずだが、安全保障上の懸念はあっても民間の取引には介入できないとして、ただ見ているだけなのか。とりあえずのところ、この件についての日本政府の反応を待ちたい。

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