反乱のワグネル、日本人が知らない「もう一つの稼業」と、アメリカの新たな外交チャンス

ロシアの反乱収束後、消息が不明だった民間軍事会社（PMC）ワグネル創設者のエフゲニー・プリゴジン氏は26日、テレグラムに音声を投稿し、「政権転覆の意図はなかった」との声明を出した。27日には、退避先で合意したとされるベラルーシに所有機と見られるプライベートジェットが着陸したとの報道もあったが、その動向への世界的な注目が続いている。

今回の反乱を機にワグネルやプリゴジン氏の存在を知った日本人も多いだろうが、ロシアではPMCは法的に禁止されていることはあまり知られていない。しかしウクライナをはじめロシアの関与する海外の紛争に関与することで“マーケット”は拡大。国外に登記するなど抜け道を利用して成長してきた。