福原愛さん代理人弁護士の声明文に、紀藤弁護士「意味不明な見解」

共同親権推進派の弁護士続々「論破」

元卓球日本代表で五輪メダリストの福原愛さんが、東京家裁から、前夫で元卓球台湾代表の江宏傑さんに子どもを引き渡すように命じられた問題で、福原さんの代理人を務める今里恵子弁護士が1日、声明文を公表。記者会見を行った江さんや江さんの代理人、大渕愛子弁護士を改めて批判した。

福原愛さん(21年社外取締役発表時のプレスリリースより)

東京家裁が判決確定前の段階で引き渡しの保全命令を出す異例の措置が注目されたが、今里弁護士は「日本の法律上さらに裁判所で争う手段が認められている」と反論し、現時点での裁判所の判断を議論することに「時期尚早」とした。

そして記者会見を行って世論に訴えた江さん側に対し、「メディアという非常に強い権力を用いて特定の人物を攻撃することによって、被害者に回復しがたい重大な損害が発生する可能性があることについては、十分に慎重な配慮がなされるべきではないか」と改めて反発。

江さんや大渕弁護士が未成年者誘拐容疑での刑事告訴に言及したことについても「犯罪事実を具体的に明らかにしていただきたい」と要求した。

さらに今里弁護士は、江さんの共同親権に対する考えに疑義を呈する形で、「一方の親が他方の親に対して、刑事罰の行使を仄めかして実現すべきものとお考えなのでしょうか」と問いかけた上で、

江宏傑氏がご子息との面会を真にご希望されるのであれば、面会交流調停を申し立てられれば、基本的に試行面会が実施されることになるので、まずは、調査官立ち会いのもとにご子息に面会することもできたはずだ」と反論。この1年間に面会の申し立てがなかったと主張した。

共同親権派の弁護士から批判

声明文は日刊スポーツなどスポーツ紙のニュースサイトが全文掲載し、台湾メディアも速報するなど社会的関心が強まるばかりだが、ネット上では反発する声が続出。一般の人たちのみならず、共同親権推進派を中心に弁護士たちからも疑問や批判が出ている。

紀藤正樹弁護士はX(旧ツイッター)で「意味不明な弁護士の見解」と投稿。「まずは圧力や不信と関係なく何をおいても父親と子どもとの面会を実現すべきだし福原愛氏の弁護士もそうアドバイスすべきでしょう」と方針転換を促した。紀藤氏は旧統一教会問題で焦点になった霊感商法の被害対策弁護団の1人としておなじみだが、SNSではこれまでも「原理原則は子どものために”共同親権”にすべき」との立場を示している。

また栗原務弁護士は、「子を連れ去っておいて、『面会交流調停を申し立てられてない』とか、どの口が言うのか 盗人猛々しい」と非難。「そもそも、面会交流調停を申し立てられなければ親子交流をしなくて良いなどという前提はない」と福原さんサイドの見解を“論破”し、「先ずは、子供を返すことが先でしょう」と主張した。

2人のほかにもXでは「勝手に連れ去っておいて、面会交流調停を申立てろ、はないわ」(石井逸郎弁護士)、「大炎上しているが、実は人権派がこれまでしてきた主張を繰り返しているだけでもある。 あの手法は世界には通じない」(杉山程彦弁護士)などと、声明文には批判的な意見が出た。

 

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