朝日新聞が猛暑で社説「命や健康を守れ」訴えるも、「甲子園見直せ」のツッコミ
典型的なブーメランに...朝日新聞は7日付の朝刊で「記録的猛暑 いまと未来の命を守れ」と題した社説を掲載したが、ネット上では前日に開幕した同社主催の夏の甲子園大会の見直しを求める声をすかさず招いている。
社説は「厳しい暑さが続いている。目の前の命や健康を守る行動が必要だ。同時に、未来のための地球温暖化対策にも力を入れなければならない」と書き出し、温暖化による気象災害への影響を指摘。社説の全体の趣旨としては温暖化対策や再生可能エネルギーの利用促進など、朝日らしい気候変動の論調だが、個人レベルの話についても言及。
「猛暑なら、水分を補給し、適切に冷房を使う。炎天下での外出をなるべくせずにすむような社会を作るのも適応策だ」と呼びかけているが、大手ネットメディアの編集者はSAKISIRUの取材に「このくだりには笑ってしまった」と苦笑い。この編集者ならずとも思い浮かべるのは炎天下でも朝日が主催している高校野球大会との整合性だ。
X(旧ツイッター)では、ジャーナリストの石井孝明氏が「じゃあ、灼熱の甲子園での高校生の虐待をやめ、大阪の夜、節電で真っ暗な関電本社ビルの隣で煌々と灯りをつける朝日新聞のフェスティバルタワーの電気を止めてください」とツッコミ。
さらには朝日新聞デジタルで、公式コメンテイターの常見陽平氏(千葉商科大学准教授)までもサイト上で「『いまと未来の命を守れ』そのために、朝日は夏の甲子園を見直しなさい 朝日新聞が暑さに対して言及したところで白けてしまうじゃないか」と指摘した。
近年の記録的な猛暑を背景に各界から大会のあり方見直しを求める声は多い。2018年7月には大阪市の松井一郎市長(当時)がXで「日本の夏がこれだけ酷暑になれば、高校野球は春と秋開催にすべきでしょうね」と述べるなど政治関係者からも意見が目立ち始めている。
酷暑や世論に反応し、高野連は今大会から試合中に5回終了後、10分間の「クーリングタイム」を新設し、選手たちの水分補給など休憩時間に充てようとしている。しかし初日の第1試合から足がつる選手が相次ぐなど猛暑を前に“弥縫策”に終わる可能性も浮上。朝日新聞のライバル、読売新聞はここぞとばかり、「クーリングタイム」導入にも関わらず、選手が倒れた様子をまとめた記事を試合当日の夕方に速報した。
もはやネット上でツッコミと失笑を待っているかのような朝日の社説だが、どこか他人事のようですらある。
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