江東区長選「維新惨敗」が招く?岸田首相、年明け解散の起死回生策!

最適の「損切り」タイミングのワケ
報道アナリスト/株式会社ソーシャルラボ代表取締役
  • 安倍派の裏金問題で岸田首相、進退窮するように見える裏で…
  • まさかの電撃解散!? 東京・江東区長選が示唆する政治情勢の縮図とは
  • 報道されない小池系候補圧勝の凄技。自民関係者「最大の収穫は維新の…」

自民党安倍派の政治資金パーティーを巡る裏金問題は、岸田首相が閣僚・党幹部から「安倍派一掃」に乗り出すとの報道が相次ぎ、東京地検特捜部の捜査の進捗と合わせ、13日の臨時国会終了後も緊迫した情勢が年の瀬も続く。

11日の参院本会議で答弁に立つ岸田首相(参院ネット中継)

11日夜に発表されたNHKの世論調査で、政権支持率はまたも落ち込んで自民の政権復帰以降でも最低に。「安倍派一掃」の一手については「ただのトカゲの尻尾切りで何も変わらない」(維新・青柳仁士衆院議員のX投稿)といった冷ややかた見方が支配的だ。

しかし、岸田首相のソフトなイメージとは裏腹に最高権力への執着ぶりは尋常ではない。財務省にもマスコミにも「場当たり的」と総スカンをされようが、所得税減税に乗り出すあたり、生き残りのためならなんでもやってくると見ていい。事実まだ「最後のカード」はまだ持っている。ここ数日、「後ろ盾」の麻生副総裁と会談を重ねており、ひょっとしたら「安倍派一掃」を奇貨とすら捉えているかもしれない。

そうした中、永田町界隈では、まだ一部の人たちだけではあるものの、週明けから、岸田首相が起死回生で年明けに解散総選挙に打って出てくるとの見方が急浮上している。正直、筆者は半信半疑なのだが、岸田首相サイドに立てば以前から述べている「損切り」解散のタイミングとして現時点では「最適」に感じているのも事実だ。

その見立てを強めたのが、10日の東京・江東区長選の結果だ。というのもこの選挙は来たる衆院選の「縮図」のように感じられたからだ。

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報道アナリスト/株式会社ソーシャルラボ代表取締役

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