元プロ棋士 橋本崇載容疑者逮捕で、共同親権反対派が暴力性強調するも「印象操作」の非難続出

「将棋指しなら先を読めよ」推進派も一喝

大津市内の元妻の実家に侵入し、元妻やその父親をくわで殴りつけて殺害しようとしたとして、滋賀県警は20日、元プロ棋士の橋本崇載容疑者(40)を殺人未遂と住居侵入の疑いで逮捕した。

橋本容疑者は棋士時代は八段まで昇進し、「ハッシー」の愛称で人気を集めたが、元妻との間で子どもの親権を巡るトラブルがあったことをきっかけに引退。親権問題の当事者として注目を集めていただけに事件はネット上に波紋を広げた。

※画像はイメージです(himawariin /PhotoAC)

ニュースを受け、勢いづいたのが共同親権反対派だ。推進派の政治家が、橋本容疑者の事例に言及することが度々あったことから、ここぞばかりに橋本容疑者の暴力性を親権問題と結びつけた。

反対派の急先鋒として知られる社会起業家の駒崎弘樹氏はツイッターで「過激な共同親権運動に携わっている人々がどういう人たちなのか、何よりも雄弁に語る事例。 彼らは離婚後も妻を支配するための道具として親権を活用したいのです」と強調した。

しかし、この駒崎氏に対し、実子連れ去りの被害者らが瞬く間に反発。

容疑段階でこの種の断定をしてしまう人を信用できない

単独親権の親がどれだけ子供を虐待してきたか、といった事は全く無視して都合よく反対派のn=1をあたかも全体がそうかのように印象操作

むしろ単独親権だから過激な行動に移ってしまうのでは?

などの指摘や非難が相次いだ。さらには

これは逆の主張の人が仮に問題起こした時に完全にブーメランやから、立論としては悪手では

とたしなめる人もいた。

「双方にとって、悲しい結末」

橋本容疑者は引退当時、政界転身による親権制度見直しも視野に入れるような発言もあったが、近年は「3年半の戦いに疲れた」などと心身が極度に疲弊した様子を伺わせるツイートを連発(アカウントは現在凍結)。そうした経緯から、駒崎氏に対し「共同親権運動の中心になんかいなかった、とてもそんな状態じゃなかった」と指摘する人もいた。

今年1月には元妻に対し、ツイッターでの名誉毀損容疑で逮捕、起訴。6月には懲役1年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けていた。心理的に追い込まれた末に一連の犯行に至ったことには共同親権の推進派からも厳しい声が上がっている。

かつて橋本容疑者を取材したこともあるライターの西牟田靖氏はツイッターで「彼は行くところまで行ったなあ。バカだ。こんなことをしたら、子どもにますます会えなくなる。将棋指しなら先を読めよ」と非難した上で、「断絶せず親子の関係が続いてたらハッシー、こんなことしないでしょう」とも指摘した。

推進派の栗原務弁護士は「過度に人を追い込み過ぎた結果だと思います。親子断絶は、それほどまでに人の心を壊すのですよ」との見方を示し、「 彼の行為は、決して許されるものではありませんので、それ自体を擁護するつもりはありませんが。。 双方にとって、悲しい結末だな、と思います」とツイートした。

 

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