楽天が初めて「今年のヒットキーワード」発表。巣ごもり需要反映

来年のヒット予測も

楽天グループは9日、同社のサービスで得られたデータを元に「楽天グループヒットキーワード2021」「ヒット予測キーワード2022」を発表した。同社がヒット予測等を発表するのは今回が初めてという。

「ヒットキーワード2021」では、今年の流通額、検索数、ユーザー取引数等から、特に伸びたサービスを元に選出されている。「機内食」や「推し活」など、調査からはコロナ禍の中、楽天のような通販を使って自宅でも一人でも楽しめそうな商品を探す人が多かったことが伺える。

プレスリリースより

旅行自粛で擬似体験?

「機内食」

楽天市場においても販売初月から、流通最大月を比べると10倍に伸長。各種ランキングでも上位となる人気だったという。全日空が2020年12月から「ANA機内食ごっごセット」としておなじみのカラトリーやトレー付きで、機内食の販売をインターネットで始めたところ、人気が殺到して入手困難な状況に。12月発売分を含めると累計1000万食を突破したという。自宅にいながらも旅行気分が味わえるうえに、冷凍で保管できる点もステイホームするにあたり実用的でもあり、人気が出たようだ。コロナで旅行を自粛しているストレスもこうした疑似体験に人気が集まった理由かもしれない。

自宅で旅行気分に浸りたかった?(※画像はイメージです。Aureliy /iStock)

推し活

推し活(おしかつ)」とはお気に入りのアイドルやキャラクターなどのご贔屓を“推す活動”のこと。楽天ブックスでは、サイン本の売上が2.8倍にも上昇したという。若者が中心だったが、最近の「推し活」ではシニア層の活動も目立つという。楽天のフリーマーケットアプリ「ラクマ」では、60代以上のDVD/ブルーレイのアイドルカテゴリで、女性利用者の取引数が2.6倍に増加している。60代女性が一体どんなアイドルを推しているのかをみると、「BTS(防弾少年団)」(1位)「嵐」(2位)「東方神起」(3位)と、他の世代と大きく変わりが無さそうだ。

アイドルを応援する理由は「忙しい日々の癒やしだから」と理由が最も多い。「若い人と共通の趣味が出来て、新しいオタク友達が増えた」と、世代を超えた趣味活動を楽しむ人が増えたようだ。かつては「アイドルオタク」という言葉があったが「推し活」という言葉はより広く一般化して、市民権を得たようにも思われる。

若い女性の投資ニーズ増

他にも楽天では「ソロゴルフ」、「金継ぎ初心者セット」「SDGs関連商品」「つみたてNISA」などが人気だったという。

※画像はイメージです(ChrisBoswell /iStock)

「ソロゴルフ」「金継ぎ」

これまで4人1組だったゴルフ場において1人でも楽しめる予約方法「楽天GORA」が前年比1.2倍になるなど人気を集めたという。自宅で楽しめる大人の趣味消費として人気を集めたのは、「金継ぎ」の初心者セットが、昨年よりも2.3倍に伸びたという。陶磁器の破損部分に漆と金箔を塗るという職人なりきり体験ができるものだが、人気を集めたようだ。「SDGs 関連商品」を扱う楽天の特設サイト「EARTH MALL with Rakuten」の流通額は昨年比の4.1倍になったという。どこで、どのような素材を使って作られたのかというところにまで消費者が興味を持ち始めていることを示しているようだ。

「つみたてNISA」

またコロナ禍で時間が出来たことがきっかけなのか「つみたてNISA」もこの1年で大きく伸びたようだ。楽天証券では、今年上半期の新規開設者は、女性が5割、30代以下が7割を占めるなど、一気に若い女性に投資が広がったことがわかった。

プレスリリースより

「古民家ステイ」

コロナ禍で自宅から出ない生活の反動からか、「古民家ステイ」が流行ったという。楽天トラベルでの古民家への宿泊数は昨年比1.4倍に伸長したという。特に20代夫婦・カップルからの人気が大きく、約1.9倍に伸びたという。和風建築が減っていく中、特に若者世代にとっては古民家への宿泊は新鮮な体験のかもしれない。

22年はNFT?

楽天グループは、今年の振り返りに加えて、来年2022年の流行を予測した「楽天グループヒット予測キーワード2022」も発表。同社がまず挙げているのは「NFT」の流行だ。

今年も注目を集めたキーワードだが、来年も流行ると予測しているのは、楽天も来年春から開業する予定の「Rakuten NFT」があるからだ。登録の段階から難しい現在のNFTだが、楽天のこれは楽天IDさえ持っていれば誰でも簡単に決済が出来る仕組みなのだという。

2021年時点では、NFTに関心を持っているのは、テクノロジーや英語に通じた“意識高い系”だけなのが現状だが、来年はより一般的に普及していく可能性がある。他にも予測では「ロボアドバイザー(ロボアド)」「金融教育」「認知症保険」などの金融関連のキーワードが並んだ。2022年4月から高校家庭科の授業に「資産形成」が盛り込まれるが、リスク管理も含めた家計の基本を学ぶトレンドがどこまで広がるかも注目される。

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