炎上した帰国者の記事:7年前のiPhone6が使えないのは「壮絶いじめ」?

コロナ禍の帰国で生じる混乱はどこまで許容範囲か
ライター
  • 成田空港でiPhone6が使えなかった帰国者が「壮絶いじめ」と記事を執筆
  • 7年前のスマホが使えないのは当然という批判の声が多数
  • コロナ禍では多少の混乱や不便は仕方ないかも

 

新型コロナの水際対策が続くなか、帰国者の体験記事が注目を集めた。

日本に帰国したら成田空港で壮絶いじめ  「古いスマホなら1万5000円払って」(現代ビジネス)

執筆者の大板橋五郎氏は、韓国から成田空港へと帰国した経験を記事として発表。空港での手続きに紙や赤ペンを使っていることを「昭和アナログスタイル」と批判する一方、自身の使っているiPhone6に帰国者用アプリ「COCOA」がインストールできないことに憤慨。「よくもこんなポンコツアプリを作ったものだ」と述べ、1万5000円で対応機種をレンタルせざるを得なくなってことを「壮絶いじめ」と表現した。

懐かしきiPhone6(br3kkancs /iStock)

2014年9月発売のiPhone6はすでにアップル社のサポートも終了していると見られており、7年前のスマホが使えないことを「壮絶いじめ」と表現するのは、ちょっと無理があったのかもしれない。ネット上では、批判の声も少なくない。

未だにiPhone6みたいな骨董品使っといてアプリが対応してない!!!ってキレ散らかしてんの笑う
そもそもiPhone6とかappleのサポート自体切られてんじゃんww

日本は諸外国に比べてデジタル化の遅れが目立っているが、その原因の一つは、ガラケーしか持っていない旧世代に合わせ過ぎていたとの説もある。

どこのクレーマーだと思ったら、ルポライターを自称する人の体験談なの?(;´Д`)スマホやパソコン、OSなどのサポート切れを問題意識なく使ってる人(しかもその結果を他責にする人)、ヤバいよ。

この記事書いたルポライター大板橋五郎って人調べてもこの記事の事しか出てこないんだけど実在する人物?
実在しないなら、架空の人を作り出して記事にする意図は?
はて?

写真も多数掲載されていることから、決して実在しないわけではないだろう。ペンネームを使っていると思われる。

また、犯罪同然のいじめ事件が社会問題となるなか、この程度の出来事を「壮絶いじめ」と表現したことを疑問視する声もあった。「いじめ」という言葉が軽くなってしまうという意見だ。

これのどこが「壮絶いじめ」なのですか?
本当にいじめ被害で苦しんでいる人たちが見たら怒ると思いますよ。

ネットニュースはある程度インパクトのある言葉を見出しに使わないと読まれないという問題はあるが、さすがに言い過ぎだったかもしれない。

Rich Legg/iStock

筆者(私)も現在は香港に滞在中で、今月中に帰国する予定だ。帰国後に空港でどのような手続きがあり、どのぐらい時間がかかるのかなど、はっきり分からない面もある。

とはいえ、現在は平時ではない以上、多少の混乱したり待たされたりするのは、受け入れるしかないかもしれない。

また、到着後は「公共交通機関を使用しないよう、強く要請しています」と書かれているものの、特に罰則はなく、守っていない人も少なからずいる模様。帰国者専用のバスや電車は5000円前後と高額で、ハイヤーを使用した場合は3万円近い費用がかかる。

要請には従うつもりだが、同じ距離を1000円台で気楽に帰っている人もいると思うと、釈然としない気にはなる。性善説に基づいて緩いルールでも機能しているのは良いことかもしれないが、「正直者がバカを見る制度」はやめて欲しいと感じる。

ちなみに、香港到着時にはPCR検査を終えたあと強制的に専用バスに乗せられ、隔離用ホテルに直行。部屋から一歩でも外に出た場合は「警告なく逮捕が可能だ」と念を押された。日本ももう少し厳しい対応を取れば、「古いスマホが使えないのはいじめだ」なんて言う人も減るのかもしれない。

 

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