問われる国会議員の器、足立康史議員・深夜2時までスペースで傷の舐めあい

笑い事ではない野党国会議員の人材難
国際政治アナリスト、早稲田大学公共政策研究所招聘研究員

先日、“維新スピリッツ”はそんなもの?資産課税論(貯金税)で公約と有権者を弄ぶ足立康史議員 という記事をサキシル編集部に寄稿した。

足立議員が選挙公約を運動論と政策論で語る選挙民を愚弄する驚くべき投稿を行ったからだ。その上で、サキシル新田編集長は「反論があればご紹介します」と述べ、足立議員からの反論を待った。

すると、足立議員からは「デマ記事は放置するに限ります」という返信があり、新田編集長が「え?」と返すコントのような一場面があった。

ちなみに、前述の記事は、日本維新の会の選挙公約を巡る変化と足立議員の投稿を時系列でまとめたものなので事実に誤りはない。

しかし、今回驚いたというか、改めて考えさせられたことは、野党の国会議員の人材不足だ。

この一連の流れの中で足立議員は記事を無視されるのか(Twitterで反応していたが)と思っていたら、足立議員はなんと未明の2時までホストとしてTwitterスペースを立ち上げ、自らの取り巻きを集めた「言い訳座談会」を開催したのだ。

国政第三党幹部の笑えない愚行

…筆者の第一印象は「これが国政第三党の国会議員団政調会長なのか笑」というものだった。いや、正直言って笑い事ではない。

日本維新の会はいまや国政第三党であり、参院選の結果次第では政権入りがあり得る状況だ。

本来、足立議員が向き合う人間は、国内政治においては高市早苗政調会長であり、国際政治ではバイデン政権・習近平政権・プーチン政権などの幹部クラスだ。当然であるが、日本の命運を決する場に出席するために必要とされる「胆力」は並々ならぬものだろう。

特に、国際政治は現在進行形で戦争・紛争・テロの危機があり、日本国民がその渦の中に巻き込まれる可能性は十分にある。台湾海峡を巡ってかつてのキューバ危機のような一触即発の事態がこの瞬間に発生する可能性すらゼロではない。

日本の命運を決める瞬間がいつでも訪れる可能性がある中、国会議員は常に英気を養い、いかなる状況があっても即応できるようにするべきだ。当然であるが、東京で維新の選挙公約に共感して投票者した1人の有権者から文章で詰められた程度で、夜中まで取り巻きと傷の舐め合いをペチャクチャしている時間や体力などない。

だが、その愚行を実際に行っている野党幹部が存在することが日本の現実であり、この程度の人物が今後の政局の展開次第で政権の重要なポストに就くことがあり得ると思うと素直に寒気がする。

深夜2時まで取り巻きとTwitterスペースで言い訳大会を開催する国会議員、これこそわかりやすい「平和ボケ」の象徴だと言えるだろう。日本人の劣化と言い換えても良い。

習近平やプーチンに向き合うのはムリ

この足立議員が重要ポストを占められるほどに、日本の野党の国会議員の人材層は薄い。

今回の行為に照らし合わせてみると、足立議員の自覚、器、判断力は、国政第三党の国会議員団政調会長としてはガッカリであることは言うまでもなく、当選1回の右も左もわからない自民党新人議員以下だと言っても過言ではない。(実際、夜中2時までそんな愚かなことに興じる与党議員は一人もいないだろう。)

ロシア大統領府サイトより

筆者は大阪維新の会が示してきた維新スピリッツには大いに期待してきた。自らを厳しく律し、国内政治で55年体制を打破するくらいの胆力・実行力がなければ、習近平やプーチンに向き合うことなどで不可能だと思うからだ。

大坂維新の会は国政の日本維新の会が異常な状況にあることを認識し、何らかの手を打つことが必要だろう。公金の使途に厳格な同党として、議員報酬を得て活動している国会議員の非常識な行動に対して何も見解を示さないのは疑問だ。何よりこれは一つの政党のガバナンスの問題ではなく、同党も含めた日本の国会議員のレベルそのものを問う問題である。

1人の有権者(しかも筆者は維新に投票した相対的に優しい批判者)からの事実に基づく批判にさらされた程度で、夜中の2時まで「国会議員として付加価値ゼロ」の活動を行う党幹部を不問に付すのか否か、日本維新の会には公金で無価値な活動をする勘違い国会議員の在り方について見解を示していただきたい。

 
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