テレ朝社長が不祥事辞任、朝日新聞は女性記者“ハニトラ”疑惑、グループ総崩れウィークに

テレ朝部長は詐欺容疑で逮捕、朝日新聞ローマ支局長の横領疑惑も

今週に入り、朝日新聞社、テレビ朝日がかつてないほど連日の不祥事スキャンダル噴出となっている。10日にはテレ朝の亀山慶二社長が会社経費の私的使用などの問題行為が発覚したことで「崩壊劇」はピークに達し、ネットも大揺れとなった。

東京・六本木のテレビ朝日本社

ツイッターのみならず、メディア業界にも激震が走ったのはこの日16時。テレ朝が亀山社長が辞職し、数々の問題行為が背景にあることが理由だったことが露見した。

同社が適時開示や報道機関の取材で明らかにした内容によれば、

①部下のスポーツ局長との路線対立から同局内の指揮命令系統を著しく混乱させたマネジメントの問題が引き起こし、

②スポーツイベント関連の業務で国内各地に出張する立場を利用し、実際は私的な会食やゴルフにもかからず、経理精算をしていた、

③社用車を私的な外出にたびたび使うなどの問題行為

—-があったという。

トップの不祥事による辞任というだけでも衝撃だが、同社はこの前日、セールスプロモーション局ソリューション推進部長が「業務外」とはしているものの、経産省のIT導入補助金計900万円を不正に騙し取ったとして、大阪府警に詐欺容疑で逮捕されたことが発覚したばかり。

撮影:編集部

折しも、テレ朝と株を持ち合いにしている朝日新聞社も立て続けに不祥事が起きた。中でも注目されたのは、週刊文春の今週発売号が、同社政治部の女性記者と、内閣官房の藤井敏彦・経済安全保障法制準備室長(8日付で経産省に異動)との不適切な交際疑惑が報道されたばかり。

藤井氏と親密にあったと報じられた女性記者は、自民党の元幹事長の孫娘という“サラブレッド”ぶりもさることながら、経済安保関連のスクープをたびたび書いていたことで、ネットではすでに“ハニトラ(ハニートラップ)取材”、“朝日版西山事件”などと好奇の目を向けられる事態になった。

藤井氏は不倫だけでなく、経営幹部を対象にしたビジネススクールで、職場に無断で講師をつとめ、報酬を受け取っていた疑いが出たことで、事実上更迭。岸田政権肝煎りの経済安保政策の責任者だけに藤井氏の脇の甘さは擁護しようがないが、藤井氏を知るベテランの国会議員秘書は「非常に優秀な人であるだけでなく、細やかな気遣いもできた人だけに本当に残念だ」と肩を落とす。

この文春砲の話題性が大きくてあまり目立っていないが、朝日新聞は今回、“新潮砲”からも被弾している。今週発売の週刊新潮は、ローマ支局長の700万円横領疑惑を報じていた。

なお、テレ朝はこの日の亀山社長辞職のリリースで、「放送事業という公益性の高い事業を営むテレビ朝日の社長には高い倫理観が求められる」ことも挙げていたが、あまりに空しい響きだ。朝日新聞グループの中核を成す両社が前代未聞の不祥事を立て続けに乱発、モラルもガバナンスもどうなっているのか、読者・視聴者の信頼は失墜している。

 

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