大谷に朗報!MLBが今季から両リーグでDH制へ、日本のセ・リーグでも導入なるか⁉
巨人・原監督が3年前に導入論も「紆余曲折」- MLBが両リーグで投手が打席に立たないDH制採用へ
- 野手として出場する日はDH制が多い大谷選手にはチャンス増
- 日本でもセ・リーグで導入論が再燃?これまでの歴史を振り返ると…
MLB(メジャーリーグベースボール)のロブ・マンフレッドコミッショナーは11日未明(日本時間)会見を開き、今期からナ・リーグでもDH(指名打者)制を採用すると発表した。DH制は、投手が打席に立たない代わりに指名打者が打席に立つ制度で、昨シーズンまでMLBではア・リーグのみが採用していた。
ツイッターのトレンドに「Ohtani」
アメリカのMLBファンは、このルール変更の理由に大谷翔平選手の存在があったと思ったか、あるいは、大谷翔平選手に朗報になると思ったのだろうか。アメリカのツイッターのスポーツトレンドには「Ohtani」がランクインした。
大谷選手の存在がルール変更の直接的な理由かどうかはさだかではない。しかし、打っては46本塁打100打点、投げては9勝156奪三振の八面六臂の活躍を見せた大谷選手の影響が全くなかったとは言えないだろう。
大谷選手が所属するロサンゼルス・エンゼルスは、DH制を採用しているア・リーグだが、メジャーリーグには、インターリーグと呼ばれる交流戦がある。昨年、エンゼルスはDH制が取られていないナ・リーグのホームで10試合を戦っている。
その10試合中、大谷選手の先発出場は投手として出場した1試合だけ。7試合は代打で1打席のみの出場、2試合を欠場した。ナ・リーグでもDH制が採用されたことで、野手として出場するときはDHが大半の大谷選手の打席数は、今シーズン増えるだろう。必然的に、昨シーズンあと一歩届かなかったホームラン王のチャンスも増すことになる。
それに、今や大谷選手はMLBでも屈指の人気を誇るプレーヤーだ。DH制の採用により、ファンもスーパースターの活躍を見る機会が増える。ファン離れが深刻化するMLBにとって、ファンの顧客満足度を上げることは急務だ。そう考えると、ナ・リーグのDH制導入は、MLBにとってもメリットが大きいことだと言える。
セ・リーグがDH制を導入する可能性は?

MLBの両リーグでDH制が導入されるとなると、日本のプロ野球ファンが気になるのは、セ・リーグでもDH制が導入されるかどうかではないか。NPB(日本野球機構)でDH制が導入されているのはパ・リーグだけだ。セ・リーグでDH制が導入されれば、セ・リーグ各チームの戦い方に大きな影響を与えることはもちろん、チーム構成自体が変わってくる。
セ・リーグでDH制が導入されるかどうかを考える際に参考になるのが、MLBとNPBのルール変更の変遷の歴史だ。
ホームで捕手と走者が衝突(コリジョン)することによる怪我を防止するための「コリジョンルール」は、2014年にMLBで採用され、NPBでも2016年から導入されている。
2018年にはNPBでビデオ判定が導入されているが、これもMLBの影響を受けてのもの。MLBではNPBより10年も前にビデオ判定が導入されている。
また、MLBでは2020年シーズンからワンポイントリリーフ(特定の打者のみを打ち取る目的でリリーフ投手を起用する戦術)を禁止している。試合時間短縮が主な理由だ。NPBでは、まだ禁止には至っていないものの検討は続けられている。
こうして考えてみると、遅かれ早かれ、NPBでも両リーグでDH制を導入する可能性も十分ある。

しかし、他のルールと違い、DH制の導入は一筋縄ではいかない可能性が高い。実は、セ・リーグでのDH制導入は、数年前から議論されていることだ。
きっかけは、巨人・原監督の「セ・リーグもDH制を使うべき」という発言。2019年の日本シリーズでソフトバンクホークスに4連敗した翌日に、「セ・リーグにはDH制がないからね。DH制は使うべきだろうね」としたうえで、「(セ・リーグにはDH制がないからパ・リーグと)相当、差をつけられている感じがある」との見方を示した。
この原監督の発言を受けて、セ・リーグでは幾度となく理事会や実行委員会の席でDH制の導入が話し合われているが、巨人以外の5球団は反対の立場を崩していなかった。ところが昨年、新型コロナウイルスにより外国人選手が入国できないことを受けて、DH制に反対だった5球団が一転して「日本人限定DH制」の導入を提案。今度はこれに巨人が「NO」を突き付けていた。
巨人とほかの5球団の考え方に大きな差があるために、これまで実現してこなかったセ・リーグのDH制。MLBの決定を受けて、一気に進むことになるか。
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