れいわのロシア非難決議反対、立民、共産は知らんぷり?目立つのは米山氏だけ

「戦争を止めたいならロシアに反対すべき」
  • 国会のロシア非難決議、れいわの反対で全会一致での可決ならず
  • 自民や維新がれいわを批判。一方、立民、共産は党首や幹部クラスの反応なし
  • ツイッターで“孤軍奮闘”したのが立民・米山氏。れいわ批判の中身は?

参議院は2日、ウクライナを侵略したロシアに対する非難決議を賛成多数で可決した。前日の衆議院に続いての可決となったが、れいわ新撰組だけが衆参ともに反対し、全会一致とはならなかったことが物議を醸している。

作・はむぱん/PhotoAC

地方議会では、同様のロシア非難決議が、大阪府議会や札幌市議会などで続々と全会一致で可決。世界的に非難が巻き起こる安全保障や人道に関する非難決議で国会が全会一致しないのは極めて異例だ。れいわが2月28日に反対の声明を出してからSNSでは、れいわの支持者など一部の左派が擁護するものの、「誤ったメッセージを与えかねない」「目立ちたいだけ」などボロクソだ。

他党の反応を見渡せば、自民党は、高木国対委員長が記者団に「国内でも国際社会でも一致結束して非難している中で、乗ってこないのはいかがなものか」と批判(発言はFNNニュースより)。維新も、音喜多政調会長がツイッターで「公党の一つが反対してしまえば、むしろ誤ったメッセージを伝えることに。ロシアとしてはしてやったりで、この分断を利用する」と懸念した。

ところが立民や共産からは、れいわに対する批判や非難の声がほとんど上がっていない。

この2日間の新聞、テレビの報道で出てきた「野党側の反応」といえば、TBSニュースが28日の時点で、匿名の野党コメントとしての「国会としてロシアに対する態度を明確にするのは必要だ」にとどまり、この野党は維新の可能性もある。

ツイッターでも立民や共産、あるいは衆院で先ごろ当初予算案に異例の賛成をした国民も、党首や党三役は言及しておらず、報道量のなさも含めて声をあげたくない雰囲気がどことなく漂う。

そうした中、この人だけは違った対応を見せた。昨年の衆院選で初当選した米山隆一氏(新潟5区)だ。

米山氏(衆院ネット中継)

れいわが声明文を出した2月28日、米山氏は「れいわ、『形式だけの決議は必要ない、意味がない』との事です。確かに決議ー言葉で相手の軍隊を排除することはできません。しかし、言葉は残り世界に影響を与えます。それが民主主義において少数派が反対討論をする意義で、言葉の否定は民主主義の否定です。極めて残念です。」と投稿した。

連日のように何本も投稿する“立民きってのツイ廃”だけあって、ここから本領を発揮。

れいわの大石晃子衆院議員がツイッターで「この決議はそのためにプラスになるのか? 否である。 国会あげて『どっちの国につくか』という表明の決議はマイナスになる。 だから反対する」などと反対理由を説明した投稿に対し、「おかしな論理です。戦争継続意思があるのは明らかにロシアでウクライナにはありません。戦争を止めたいならロシアに反対すべきであり、『どっちでもない』はつまり戦争継続容認です」などと指摘した。

ただ、米山氏がれいわを徹頭徹尾、非難しているわけではない。衆院で非難決議が可決された1日、維新・青柳仁士衆院議員が「れいわの反対で全会一致になりませんでした。本当に残念です」と投稿すると、米山氏は「私はむしろそんな意見が残念ですけどね。れいわの理屈は間違っていますが、人は間違ったことを言う自由があり、大阪府議会が全会一致になったのは結構な事ですが、衆議院は全会一致でないことを恥じる必要はないし、必要以上にれいわを責める必要もありません」との見解を示した。

 

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