イーロン・マスク氏、共和党に投票宣言。民主党は「分裂と憎悪の党になっている」

自称「共和党でも民主党でもない穏健派」舵を切った背景
  • イーロン・マスク氏がツイッターで「共和党に投票する」と投稿
  • リベラル系のユーザーから反発も、今週16日のイベントで同様の発言
  • 民主党やバイデン政権に対し不信感を強めた経緯とは

ツイッター社の買収劇で世界的な注目を集めているテスラ創業者のイーロン・マスク氏は18日午後(日本時間19日未明)、ツイッターで共和党に投票する意向を示した。具体的な選挙名や候補者名は示していないものの、今年11月の中間選挙を念頭にした政治的発言とみられる。

イーロン・マスク氏(Automobile Italia/flickr:CC BY 2.0

マスク氏は「過去に私は民主党に投票した。彼らは(大抵)親切な党だったから」と打ち明けた上で、「しかし、彼らは分裂と憎悪の党になってしまっている」と嘆き、「私はもはや彼らを支持することができず、共和党に投票する」と宣言。さらに民主党側による非難や中傷を予期するように、「私に対する彼らの汚いトリックキャンペーンが展開するのを見ていてね」とフォロワーに呼びかけた。

このツイートには共和党支持者から歓迎の声が上がる一方、

共和党員は親切なのか?

といった反発も呼んだほか、マスク氏がツイッター社の買収で合意中であることから、

1人の人間にグローバルなコミュニケーションプラットフォームの完全な制御を与えることが、民主主義にとって素晴らしいことではないかもしれない

などの書き込みもあった。日本人のツイッターユーザーからすると、唐突に表明した印象を持たれそうだが、米ピープル誌の電子版は前日、マスク氏が16日にマイアミで行われた技術サミットに遠隔で登壇した際、「これまでの選挙ではほとんど圧倒的に民主党に投票してきたが、今後は共和党に投票する」と発言したと報じていた。

マスク氏は今月10日、議事堂襲撃事件を機にトランプ前大統領を永久追放したツイッター社の対応について「追放は正しくなかったと思う」と発言するなど、共和党寄りの姿勢が目立っていた。それでもマイアミのイベントでは、自身の政治的価値観については、「私は自分自身を共和党でも民主党でもない穏健派に分類している」との意向を強調したものの、民主党やバイデン政権に対しては自身のビジネスへの政治的介入が強まることへの反発を強めていたことは公然の事実だった。

昨年10月には本社機能を民主党地盤のカリフォルニア州から共和党地盤のテキサス州に移す意向を表明し、年末までに移行を完了。同年11月には、バイデン政権が、アメリカ国内の自動車工場で生産された電気自動車(EV)の購入者に税制で優遇する法案で、労組を結成している自動車メーカーのみを対象にし、労組のないテスラを排除した際には、マスク氏はバイデン大統領を名指しで労組の「puppet(操り人形)」と酷評する投稿もしていた。

(関連記事)「バイデンは操り人形」イーロン・マスクが大統領をdisった背景

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