「高市早苗vs.小西洋之」総務省文書問題、2つの本質と2つのナゾ

ラスボスは菅前首相 !? 陰謀説も検証
報道アナリスト/株式会社ソーシャルラボ代表取締役
  • 立民の小西議員の質問で騒ぎになった総務省文書問題のウラは?
  • 文書はねつ造なのか?問題で浮かび上がる2つの本質
  • ネットでは菅氏の陰謀説まで。その妥当性や残るナゾも検証

立民の小西洋之参院議員が3日の参院予算委で、総務省の関係者から入手した「内部文書」を引き合いに、安倍政権時代の2014〜15年、放送法の政治的公平性を巡る解釈変更について官邸から総務省に圧力をかけた疑いがあるとして騒ぎ立て、その標的に当時、総務相だった高市早苗経済安保相がロックオンされたことで注目度が上がってしまっている。

参院ネット中継より

直接対決となった3日の質疑では、文書について高市氏が「全くのねつ造」とキレ気味に答弁し、小西氏から文書が本物だった場合は議員辞職するのかと挑発されたのに対して「結構だ」と返してしまった。

現職国会議員で両者ともにネットで可燃性が高い2人の対決劇は、他の重要案件そっちのけで週明けもムダに盛り上がりそうで困ったものだが、小西氏の追及劇はかつての民主党時代の「永田メール」事件を想起させ、高市氏も地元の奈良県知事選の保守分裂を招いているという情勢で、両者ともに味方が積極的に支援しているとも言い難い。

一方で、内部文書の真贋や、仮に本物であった場合でも小西氏に行き渡った背景についてナゾも多い。旧知の官僚経験者らとも意見交換して見えてきたポイントについて整理してみたい。

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報道アナリスト/株式会社ソーシャルラボ代表取締役

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