ここにきて“小泉純一郎化”しつつある岸田文雄首相、この夏にサプライズはあるか?

あの“禁断カード”に手を出すのか
報道アナリスト/株式会社ソーシャルラボ代表取締役
  • 通常国会が閉会、終盤の解散騒動で岸田首相は意外に突破力あり?
  • 「突破力のある宰相」小泉氏や安倍氏を想起しそうだが…
  • 支持率に一喜一憂しなかった小泉首相。岸田首相も同じ隠し球を使うのか

通常国会が21日閉会した。岸田首相は同日夕、記者会見を行い、30年ぶりの高水準の賃上げや国内投資で成果があったことから「日本経済には前向きな動きが着実に生まれている」と強調。今後に向けては、国内投資の活性化をさらに進めていくことや、デジタル行財政改革を拡充させていく方針を示した。

21日の会見、質疑応答で余裕の笑み?(官邸サイト)

解散を持ち越したことで「『岸田おろし』始まるのか」(夕刊フジ)といった厳しい見方もあるが、冷静に見渡しても、野党は弱い。立民は衰退するばかりで、維新も勢いはあっても全国展開は道半ばだ。マスコミも怖いのは文春くらいで新聞各社は「マイナ保険証」一本化反対を大合唱しても止められなかった。

終盤戦では自ら解散風を吹かせて止めたことには与党内からも批判の声が上がったが、その裏で防衛費倍増に向けた財源確保法案をシレッと成立させるあたり、意外に突破力があることも印象付けた。「突破力のある宰相」というと小泉純一郎氏や安倍晋三氏のように全身に闘志をみなぎらせるリーダーを想起しそうだが、ある自民党幹部が筆者に「割とおとなしくない」と冗談混じりに言ったように、ソフトな見た目で判断してはならない。

そんな岸田首相はまだ「隠し球」を用意しているかもしれない。マイナンバーカード問題や、河野デジタル相の処遇を含めた内閣改造・党幹部人事の話にスポットライトが当たりがちだが、往年の小泉首相の話を引き合いにしたところで、なるほどと思うニュースがあった。

「支持率なんてすぐ上がる」

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