「松川るい下ろし」に踏み出す大阪自民の背景情報、コミュニティノートの代わりに指摘する

【独自取材】伏線はあの騒動...
報道アナリスト/株式会社ソーシャルラボ代表取締役
  • 仏視察SNS投稿で大炎上の松川るい氏に「地元総スカン」の報道
  • FLASHの報道は一面的。有権者が判断する際の重要な前提情報とは
  • 大阪自民「刷新」巡る“意趣返し”、あの騒動を巡る遺恨?独自取材

自民党女性局のフランス視察時のSNS投稿が軽率だったとして、女性局長の松川るい参院議員の更迭を同党枚方支部(支部長:出来成元元大阪府議)が7日までに党本部に申し入れたことがわかった。

大炎上した松川氏(中央)の「エッフェル塔」画像(現在は削除)

さらには松川氏の選挙で事務長を務めた花谷充愉元府議がFacebookに「議員辞職すべきです。最低限、離党ですね」などの辛辣な非難を書き込み、枚方支部の申し入れと合わせて写真誌FLASHの電子版が報道。エッフェル塔ポーズの写真撮影で大炎上した松川氏が「地元からも総スカン」(記事より)という構図が作り出されている。

松川氏を取り巻く情勢は日に日に厳しくなっている。FLASHではフランス視察の日程表も入手し、自由行動やディナークルーズなどの“観光ツアー化”している実態が判明。橋下徹氏がX(旧ツイッター)で「さすがにこの日程では研修とは言えない」とバッサリ切る事態になった。

「今回の現象」だけを取り上げると、FLASHの報道どおりに松川氏らの行動が糾弾されるのは仕方がない。フランス研修の観光ツアー化を率直に詫びた方がいい。

しかし「地元からも総スカン」というくだりについては、筆者は違和感もある。FLASHは、大阪ローカルの政治事情を日頃から取材していないので、有権者が判断する際の重要な前提情報が抜けているように見える。X(旧ツイッター)で話題のコミュニティノートの代わりに独自取材も交えて指摘してみたい。

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報道アナリスト/株式会社ソーシャルラボ代表取締役

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