「現在の水際対策は江戸の鎖国を彷彿」楽天・三木谷氏、政府に苦言

「新規外国人の入国禁止、ホテルでの劣悪な監禁は見直して」

楽天グループの三木谷浩史会長兼社長が10日深夜、ツイッターを連続投稿。新型コロナ対策で厳格に規制している政府の水際対策について、「江戸の鎖国を彷彿させる」などと苦言を呈した。

楽天・三木谷浩史会長兼社長(写真:つのだよしお/アフロ)

三木谷氏は「現在の水際対策は江戸の鎖国を彷彿させる」と述べた上で、「特に新規外国人の入国禁止、ホテルでの劣悪な監禁は見直して欲しい」と要望。「世界のどこかにコロナはあり、国境は必ず開かなければならない。今の状況を見れば、残念ながらこの水際対策はワークしない。寧ろ、非接種者への接種、経口摂取薬の普及に全力を尽くすべきだ」と訴えた。

さらに約10分後にも連続ツイートし、「特に留学生や新規に日本で就労してくれようとしてくれる人をこんなに長いこと受け入れないのは信じられない。愚かなことだ」と嘆いた。

政府は昨年11月末から外国人の新規入国を原則的に認めておらず、働き手不足に悩む企業や農家などが頼みとする技能実習生が入国できず、水際規制の長期化を懸念する声が強まっていた。なお、時事通信は10日夜、政府が日本人らの外国籍の家族や留学生の入国を例外的に認める案を検討していると報じた。岸田首相が11日にも何らかの方針変更を示す可能性がある。

【追記  15:00】岸田首相は11日午前、官邸で記者団の取材に対し、外国人の新規入国に対する停止措置を2月末まで延長する考えを示した。三木谷氏はこれを受け、昼にツイッターを更新。「今更、新規外国人を入れないことになんの意味があるのか? 判断があまりに非論理的すぎる。日本を鎖国したいのか?」と投稿し、政府の方針を厳しく批判した。

 

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