ロッテ佐々木朗希投手が完全試合後初のマウンドへ、歴代達成者の次戦はどうだった?

阪急・今井、巨人・槙原...70年代以降、5人の完全投手の結果は
ライター/SAKISIRU編集部

先週、千葉ロッテ佐々木朗希投手が26年ぶり16人目の完全試合を達成した。佐々木投手の次戦の登板は17日の日本ハム戦(ZOZOマリン)が予定されている。急遽、BSテレ東が生中継をすることを発表するなど、次戦で佐々木投手がどのようなピッチングを見せるのかに日本中の注目が集まっている。

完全試合翌朝の4月11日付のスポーツ各紙:佐々木投手はまたも快挙で紙面を飾るのか?(編集部撮影)

完全試合投手の次戦に共通点は?

日本プロ野球の完全試合は、佐々木投手で16人目だが、そのうちの10人が1950年~60年代。投手の分業制がある程度確立しつつあった1970年以降で完全試合を成し遂げたのは、佐々木宏一郎(近鉄)、高橋善正(東映)、八木沢荘六(ロッテ)、今井雄太郎(阪急)、槙原寛己(巨人)の5人だ。この5人の、完全試合の次の試合はどうだったのだろうか。何か共通点のようなものは見つかるか。

佐々木宏一郎投手が完全試合を成し遂げたのは1970年10月6日の南海戦。この年から野村克也氏がプレーイングマネージャーに就任し、野村氏、門田博光氏をはじめ強打者をそろえた南海打線をわずか99球でシャットアウトした。佐々木宏一郎投手の次戦は、4日後の10月10日の阪急戦。7回3分の1を投げて、被安打8奪三振3四死球3失点4(自責点3)で勝ち投手となっている。

後にトレードで移った巨人では、主に中継ぎとして活躍した高橋投手の完全試合は1971年8月21日の西鉄戦。西鉄は稲尾和久監督の2年目のシーズンで、前年には「黒い霧事件」の処分により主力4選手を永久追放処分で失っている。この年の西鉄は打線が低迷していたとはいえ、高橋投手は何と86球で完全試合を成し遂げている。高橋投手の次登板は5日後の8月26日、9回120球の力投で、完投勝利(4失点)を収めた。

春のセンバツ高校野球優勝、早稲田大学で3度のリーグ優勝と華々しいキャリアをひっさげプロ球界入りした八木沢投手の完全試合は、1973年のシーズン終了が押し迫った10月10日、相手は太平洋。相手の先発は後に西武ライオンズの監督となる東尾修投手だった。八木沢投手の次戦はわずか3日後の近鉄戦。2番手で登板した八木沢投手は8回3分の2を投げ、勝ち負けつかず。さらにその3日後の日拓戦でも1イニングを投げて規定投球回数をクリア。八木沢投手はこの年、最高勝率のタイトルを獲得した。

槇原投手は“ビッグボス”にタイムリー献上

今井雄太郎さん(2009年撮影:boomer-44/Wikimedia CC BY 2.0)

ジャスト100球で完全試合を達成したのは、阪急の今井雄太郎投手。日付は1978年8月31日。佐々木朗希投手が完全試合の際に、19個の三振を奪ったことが話題となったが、今井投手は18個の内野ゴロを奪っている。

今井投手が災難だったのは、次戦(9月5日ロッテ戦)。前年までのプロ7年間で通算6勝(8敗)の今井投手の突然の“覚醒”に不信に思ったロッテの金田正一監督は、汗を拭う今井投手に対して「ボールに何か塗っている」とクレーム。審判が確認したところ、結果はもちろん「シロ」だった。試合はクレームにも負けず、3失点完投(自責2)で今井投手は勝利投手になっている。

槇原投手が完全試合を達成したのは、今井投手の完全試合から実に16年後の1994年5月18日の広島戦。平成の30年間で唯一の完全試合達成でもある。後に槇原投手は「前々日に門限を破って飲みに行ったところ、堀内恒夫投手コーチに見つかり、外出禁止解除を賭けて試合に挑んだ」と語っている。

槇原投手の次戦は、6日後の5月24日の阪神戦。相手は、後にエースと呼ばれることになる藪恵一投手。藪投手はドラフト1位で朝日生命から入団したルーキーの25歳。

槙原寛己さん(Ogiyoshisan / Wikimedia CC BY-SA 4.0)

試合は、阪神が先制。3回2死から和田選手のフォアボールと久慈選手のレフト前ヒットでランナー1、2塁。ここで登場したのが今年から日本ハムの監督に就任した「ビッグボス」新庄選手。新庄選手が三遊間を破って先制すると、続く石嶺選手の2点タイムリーでリードを3点に広げた。

巨人打線は沈黙し、藪投手に阪神の日本人投手としては初めての「対巨人戦初登板初完封勝利」を献上。試合は3対0で阪神が勝った。槇原投手の成績は7回3失点だった。

完全試合を達成した5人の投手の次戦に共通しているのは、大崩れしないことではないか。槇原投手以外は誰も負け投手になっておらず、高橋投手、今井投手は連続完投勝利を収めている。槇原投手だって7回3失点と先発としては合格点だ。打線の奮起があれば勝ち投手になっていてもおかしくない。

ジンクスに照らし合わせると、佐々木朗希投手の2戦連続での好投が期待できる。それどころか、2戦連続の完全試合もあり得るか⁉

 

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