旧統一教会報道、専門家の“ダブスタ”で流れが一変?『ミヤネ屋』の日テレは逆暴露の事態も
ネット民不信「野党で関与者が出てきた途端に…」- 旧統一教会の報道が続く中、ネットで政治家批判の専門家らの“ダブスタ”指摘
- ネットで物議を醸した、紀藤弁護士、江川紹子氏のコメントとは
- 『ミヤネ屋』などで追及する日テレに、旧統一教会側が反撃の暴露も
安倍晋三元首相の四十九日が25日、昭恵夫人や弟の岸信夫首相補佐官ら親族のみでしめやかに行われたが、安倍元首相の殺害をきっかけに始まった旧統一教会を巡る騒動は、一向に収束に向かう見通しが立たない。
連日、政治家と旧統一教会のかかわりを伝えるニュースが流れているが、ここ数日、ネットで“ダブスタ”を指摘されているのは、旧統一教会の被害者問題に長年にわたって取り組み、問題追及の急先鋒として毎日のようにテレビに出演している紀藤正樹弁護士。
紀藤弁護士“ダブスタ”指摘される
紀藤弁護士が指摘されているのは、8月11日と25日のツイートの矛盾だ。
自民党の高市早苗経済安全保障担当相が、21年前に旧統一教会の関連企業の世界日報社が発行する月刊誌の対談記事に登場したことについて、高市氏が「対談掲載誌が旧統一教会関連団体の媒体だとは、当時は知るすべもありませんでしたが、21年前に接点があった事実は変わりません」とツイートした。これに対して、8月11日に紀藤弁護士は次のようにツイートしていた。
世界日報が統一教会系と知らなかったという言い分は政治家としてさすがに無理がないか
世界日報が統一教会系と知らなかったという言い分は政治家としてさすがに無理がないか>高市氏によると2001年3月、統一教会と関係が深いとされる世界日報社が発行する月刊誌に政治評論家(故人)らとの対談記事が掲載/ 高市氏、旧統一教会系の月刊誌で対談 「関わり知らず」https://t.co/Whubpewo0F
— 紀藤正樹 MasakiKito (@masaki_kito) August 10, 2022
このツイートから2週間、25日の紀藤弁護士は次のような投稿をして注目された。
そろそろ政治家と統一教会との関係の濃淡/線引きの基準を作るべき時期ではないか。個別取材ではなく記者会見で世界日報から取材を受けて記事になった程度は避けようがなく問題ないと思います。超党派で基準作りをするなら協力したい。
そろそろ政治家と統一教会との関係の濃淡/線引きの基準を作るべき時期ではないか。個別取材ではなく記者会見で世界日報から取材を受けて記事になった程度は避けようがなく問題ないと思います。超党派で基準作りをするなら協力したい>紀藤正樹弁護士、超党派での基準作成求めるhttps://t.co/pv0jcmfzk8
— 紀藤正樹 MasakiKito (@masaki_kito) August 25, 2022
このツイートには、次のようなコメントが寄せられていた。
統一教会と立憲民主党の議員との関係がバレだしてから、こんなこと言うようになってきたな。っていうか、法律でも何でもない「濃淡の線引き」って何なんだよ?
少しでも関与があったら猛烈批判してた御仁が、野党サイドで関与者が出てきた途端に「そろそろ超党派で濃淡/線引き」「協力したい」とか言い出してアレ過ぎる
自民党議員はひたすら批判していたのに、立憲議員の旧統一教会の繋がりが明らかになったらいきなりこれ。
ツイッターユーザーの指摘通り、自民党に加えて立憲民主党の中でも、旧統一教会と接点があった議員が多数見つかりだしている。
立民は23日、岡田克也元外相、枝野幸男前代表、安住淳元財務相、福田昭夫衆院議員など、新たに7人が旧統一教会と接点があったことを明らかにした。岡田氏、枝野氏、安住氏、福田氏はともに、「世界日報」にインタビューが掲載されていた。毎日新聞によると、西村智奈美幹事長は記者会見で「全ての人が旧統一教会との関係(がある団体)だと認識していなかった」と述べた。
江川紹子氏のツイートも物議
また、神奈川新聞の記者だった80年代から統一教会を取材してきた、ジャーナリストの江川紹子氏の発言もネット民の話題を呼んでいる。江川氏は25日、報道機関が統一教会と濃厚なかかわりがあった場合の対応について、次のようにツイートした。
言うまでもない話。事実を調査し、問題点を分析し、統一教会との関係を知って濃厚な関わりがあった場合などは適宜処分を行い、再発防止策を整え、それらを公表したうえで謝罪し、報道機関としての役割を果たしていく。ほかに考えられます?
言うまでもない話。事実を調査し、問題点を分析し、統一教会との関係を知って濃厚な関わりがあった場合などは適宜処分を行い、再発防止策を整え、それらを公表したうえで謝罪し、報道機関としての役割を果たしていく。ほかに考えられます? https://t.co/IbTdI6kRpN
— Shoko Egawa (@amneris84) August 25, 2022
このツイートには、
政治家には、インタビューに応じてるだけでも問題だというのにメディアがとなるとダブスタを言ういつもの
どうやら江川紹子氏にとって(自民党の)政治家は嘘つきだが身内のマスコミは純真無垢ただうっかり統一教会に関わってしまったと考えてるらしい。美しいダブスタ。
当初は「知らずに接点を持っただけでカルトのお仲間」だと魔女狩りを楽しんでいたくせに、自分の仲間や身内に関与が明らかになった途端ずいぶん慎重になりましたねぇ?
といった感想が寄せられていた。
このように、国民の一部には、自民党と比べて野党やマスコミが旧統一教会との関係が発覚したときの批判が手ぬるいとの声を上げだした人も出ている。そうした中、旧統一教会が、マスコミに“爆弾”を落とした。
旧統一教会信徒が『24時間テレビ』ボランティア
25日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は、公式サイトで「異常な過熱報道に対する注意喚起(2)」と題した文書を公開。参加ボランティア団体として「世界基督教統一神霊協会・能登教会」を紹介する2014年の『24時間テレビ』のテロップ画像とともに、コメントを発表した。
現在、民放の雄と言われる日本テレビが、同社ネットワークの総力を挙げて毎年取り組んでいる「24時間テレビ」ですが、当法人の女性信徒がボランティアスタッフとして7年間にもわたって関わり、番組ボランティアをまとめる中心的な立場で活躍していたことが分かりました。
この調査結果からも分かるとおり、現在、特定の報道機関が「反社会的団体」であるかのように報じている当法人および当法人信徒が、安倍元首相銃撃事件が起こるまでは多くの報道機関から確かな信頼を受けて、番組づくりに協力し、密接に関わってきたことは疑いようのない事実です。
日本テレビは連日、『ミヤネ屋』をはじめとした各番組で、政治家と旧統一教会とのかかわりを猛追及していることで、このところ評価を上げている。それだけに今回、旧統一教会は日テレに的を絞って攻撃してきたのだろう。ただ、日テレはスポーツ紙などの取材に事実関係を否定、全面対決の様相を濃くしている。
日本テレビと旧統一教会の“サバイバルマッチ”、今後どう展開していくかはネットではますます関心を集めそうだ。
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