アメリカの利上げ継続で日経平均-800円、投資家ため息「まだまだ下げるかも」

投資家「最近見たことがないインパクト」
ライター/SAKISIRU編集部

アメリカがくしゃみをすると日本は風邪を引く――。この言葉は、以前から証券業界の中でよく使われていた格言で、日本の経済はアメリカ経済の影響を受けやすいことを表している。簡単に言えば、アメリカの株価が低迷すると、日本の株価も低迷するということだが、今日の日経平均株価はまさに、この格言通りになっている。

SB /iStock

パウエル議長、利上げ継続示唆

先週末の26日、米・カンザスシティ連邦準備銀行が主催する年次シンポジウムで米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、講演を行った。ブルームバーグによれば、その中でパウエル議長は、アメリカでの歴史的なインフレに対応するために、利上げを継続し、当面は金利を高い水準で維持していく可能性が高いことを示唆した。

この講演の前まで、投資家の中にはFRBが方針を転換するのではと期待する向きも多かったが、投資家の期待は裏切られた格好になった。これを受けて、ニューヨーク株式市場は景気が冷え込むことへの警戒感から売り注文が相次ぎ、ダウ平均株価は1000ドルを超える急落となった。26日のダウ平均株価は、前日終値に比べて1008ドル38セント安い、3万2283ドル40セントに急落した。

ダウ平均株価で下落幅が1000ドルを超えたのは、パウエル議長が、インフレが後退したと「明確で納得できる」証拠がそろうまで利上げを続けると表明した翌日の、今年5月18日以来、3カ月ぶり。

米株価急落で日経平均-800円

アメリカの株価がここまで急落すれば、「アメリカがくしゃみをすると日本は風邪を引く」と言われている日本経済にも影響は大きい。大方の予想通り、日経平均株価も急落している。26日の日経平均の終値は2万8608円70銭だったが、週明けの29日は9時の取引開始から幅広い銘柄で売り注文が相次ぎ、午前中は前営業日から一時800円以上安い、2万7800円台で推移。午前の相場は、789円70銭安の2万7851円68銭。約3週間ぶりに取引中に2万8000円台を割り込んだ。

再編スタートを切った東証(winhorse /iStock)

日経平均株価の下落は、なかば予想されたこととは言え、ここまでの急落は投資家の予想を超えていたようだ。ツイッターは、投資家らの悲鳴で埋め尽くされている。

米国株の主要3指数は揃って下落しました。日経平均先物も下落して返ってきました。今日は株価大幅下落ですね。もう、どうしようもありません。

日経平均、まだまだ下げそう

株価見たら日経平均-800円とかいう見たことない数値叩き出してて終わった」

日経平均真っ逆さま。

前東京都知事の舛添要一氏は、株価急落に加えて、円安も進行する中で「物価高を覚悟せねばならない」とツイートしていた。

日経平均株価700円安で2万8千円割れ、FRBの引き締め策継続の影響によるアメリカの株価下落を受けて。円安も続く。物価高を覚悟せねばならない。

アメリカの利上げが長期継続するという見方を受けて、日米の金利差が今後一層、際立っていくことが意識され、市場では円を売ってドルを買う動きが強まっている。週明けの円相場は先週末より1円以上値上がりした1ドル=138円台で取引されている。

都内在住の投資家は、SAKISIRUの取材に「800円以上の急落はここ最近では見たことがないほどのインパクトですが、アメリカの景気減速の懸念が高まっている中、まだまだ下がる可能性があるかもしれません」と警戒感を強めていた。

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