現職・門川氏勇退へ…24年京都市長選は維新旋風で政界動乱の幕開けか

動向注目の有力候補も直撃取材
報道アナリスト/株式会社ソーシャルラボ代表取締役
  • 京都市の門川市長が来年2月の市長選不出馬。維新は市長選候補の擁立明言
  • 「財政再建に道筋」門川氏は強調も、話題になったあの問題に見る組織構造
  • 市長選どうなる?動向が注目される候補、結果次第で中央政界は激震?

京都市の門川大作市長が23日、記者会見を開き、2024年2月の任期満了に伴う次期市長選について出馬しない意向を明らかにした。門川氏は現在4期目だが、5期目をめざして出馬した場合に、前回は推薦を出した自民京都府連が支援しない方針に転じていたことも今期限りでの勇退を決めた要因になったとみられる。

着物がトレードマークだった門川市長(京都市YouTubeより)

京都は1970年代まで革新系の知事や市長が君臨した影響で共産が勢力を誇るなど独特の政治風土があったが、近年は維新が大阪から勢力を伸ばしている。維新の吉村共同代表(大阪府知事)はこの日の記者会見で門川氏に対し「京都市長は重責。お疲れ様と申し上げたい」とねぎらった一方で、市長選に向けて「維新の改革、そして京都の力を発揮する新しい政治が必要だと思ってるから当然候補は立てる」と明言した。

仮に維新系の市長が誕生した場合、今春の奈良県知事選の勝利に続き、大阪府外における重要都市の首長ポストを抑えることになり、中央政界に与える衝撃は小さくない。そして、これまでの京都の政治事情や歴史を振り返ると、そのシナリオになる可能性は十分にある。維新が擁立しそうな最有力候補への直撃取材も含め、以下展望してみたい。

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