毎日新聞、1面トップ・6面で「子の連れ去り」問題報道

当事者「ようやく取り上げられた」

毎日新聞が18日付の朝刊で、片方の親がパートナーの同意を得ずに子どもを連れ去る問題について1面トップと6面で精力的に報道し、別居親などの当事者から「連れ去りの社会問題が、ようやく大きなテーマとして取り上げられた」などと歓迎する声が上がっている。

毎日新聞18日付朝刊1面(編集部撮影)

1面トップではメインの見出しは「『子、連れ去り勝ち』の絶望」(電子版は有料記事)と題し、「他方の親の同意を得ない『子の連れ去り』が社会問題化している」と切り出し、4年前に当時小学校低学年だった長男と幼児の次男を父親に連れ去られたまま、疎外されている40歳の母親のケースをリポートしている。この母親は父親から暴力も振るわれていたという。

この母親は連れ去られた後、裁判所に調停を求め、高裁が父親に対し女性に子どもたちを引き渡すよう決定を下したというが、断絶は継続。裁判所による強制執行も不発に終わったという深刻な事情が伝えられている。

また、6面では、この1面記事を受ける形で「面会ままならず  海外批判」(電子版は有料記事)と題した記事を掲載。離婚後の共同親権が主流の海外の制度について、家族法が専門の大学教授のコメントなどを掲載している。

毎日新聞といえば、朝日新聞と並びリベラルの論調で知られる。共同親権反対派の急先鋒で知られる左派弁護士のインタビュー記事を過去にも度々掲載してきた中で、突然の「問題提起」を意外に受け止める向きも少なくなさそうだ。

ただ、今回の記事では法務省や自民党で検討や議論が進んでいる親権制度の見直しの現状については踏み込まなかった。

 

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