江東区長選が10倍おもしろくなるウラ事情…実は「2位争い」が重要なワケ

あの候補が意外な苦戦の背景も
報道アナリスト/株式会社ソーシャルラボ代表取締役

前区長の辞任で行われる東京・江東区長選が3日告示された。投開票は10日。今年2度目の出直し区長選という異常事態。さらには来年の都知事選、衆院選を見越し、各政党は「前哨戦」にも位置付けられ、区外からも広く注目を集めている。

江東区役所サイトより

区長選には以下の5人が立候補(届出順)。全員が無所属をうたうが、4人は国政政党から地域政党まで軒並み後押しする形で参戦する事態になった。

  • 大久保朋果(元東京都部長  推薦:自民、公明、国民、都民ファーストの会)
  • 三戸安弥(前区議  推薦:自由を守る会)
  • 猪野隆(元国税庁職員)
  • 小暮裕之(医療法人理事長  推薦:日本維新の会)
  • 酒井菜摘(前区議   支持:立民、共産、れいわ、社民、生活者ネット、緑の党)

乱戦とも言える事態だが、ここ最近の都内首長選で敗北が続いた自民が、仇敵の小池知事に歩み寄る異例の形で大久保氏を相乗り支援した。

小池氏が全面援する大久保氏(Xより)

江東区が今直面している問題、課題、皆さんの思い、それを拓せるのは大久保さんしかいない

そう声を張り上げたのは小池氏だ。初日から応援に入り、陣営はイメージカラーも緑にしている。ドブ板の地上戦は組織力のある自公が受け持ち、オモテの空中戦は「小池色」にする戦い方を続けていきそうだ。

ただでさえ不祥事続きの上に「最強布陣」の大久保氏が優位とみられ、投票率の低下が懸念されるほどだが、都知事選や衆院選を見据えると、どこが2位になるのかも来年以降の政治情勢を占う上で重要な選挙になる。いくつかのパターンを以下述べてみよう。

この記事は会員限定です。ぜひご登録いただき、続きをお読みください。サブスクなら読み放題です。政治家、論客をお招きするウェビナーもご参加いただけます。

 
報道アナリスト/株式会社ソーシャルラボ代表取締役

関連記事

編集部おすすめ

ランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

人気コメント記事ランキング

  • 週間
  • 月間

過去の記事