減税は大風呂敷ではない!絶対に花を枯れさせない東京都政に

SAKISIRUの記事にホンキで答える
東京都議会議員、元テレビ朝日アナウンサー
  • 自民党の都議選公約「減税」を取り上げた本サイトに川松都議が緊急寄稿
  • 批判や疑問も多い公約について、現に困っている人がいる中で必要な改革
  • 都政の最適解を追求すべき。いま思い起こしたい、大平正芳の言葉とは

SAKISIRUの読者のみなさま、はじめまして。東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・40歳)です。

波乱含みの東京都議会議員選挙も、いよいよ最終盤戦。マスメディアでは様々な情勢分析が飛び交っていますが、この4年間を有権者の皆さまがどのように評価してくださるのか、最終日まで愚直に思いを訴えていくのみです。

遊説中の筆者(ツイッターより)

かつてないほどの厳しい戦いとなっている今回、敢えて、これだけは申し上げなければならない。寸暇をぬってでも言わせてもらわねば、そう思ったのがSAKISIRUさんで先日掲載されていた、こちらの記事です。

「減税」から見た都議選各党公約、ホンキでやる勢力はあるの?
〜自民党が前のめりの異例、問われる実効性

前のめりなんて、決してそんなことはないんです。ましてや、票欲しさの大風呂敷でもない。
その点だけは、はっきりと申し上げたい。そう思い、書こうと決意したのが本稿です。

現に困っている人がいる

私のホームページでも掲げていますが、今回、自民党は都税をはじめとする大幅減税を掲げて選挙戦を戦っています。これは私が3月の予算特別委員会で小池知事に提言させて頂いたのがきっかけです。

減税の理由をあらためて申し上げます。多くの都民がコロナ不況で疲弊しています。「東京=豊か」と思われがちですが、総務省の全国消費実態調査をもとにした国土交通省の中間層世帯の経済力分析によれば、東京は47都道府県で最下位なのです。これは諸経費を引いた後の自由に使えるお金が最も少ないことを示しています。だからこそ、特に、子育て世代や若者世代が使える手元のお金を増やし、生活を応援し、ひいては経済を活性化したい。そのための都民税20%減税なのです。そして企業に対しても同じように、事業継続や再始動を支援するため、事業所税の50%減税も提起しました。(財源などの詳細については上記のリンク先をご覧ください)

当然ながら、厳しい声も毎日いただきます。そもそも財源はどうするのか。いっとき税金を下げても、後からまた揺り戻しの大幅増税があるんじゃないか。そしていったい誰が、その責任を取るのか等々。

皆様の心配は、よくわかります。「出口がないトンネルの暗がりを、目隠しをして進むようなものだ」ある有権者の方はそうおっしゃいました。

コロナ禍の長期化で瀬戸際が続く飲食店(Fiers/iStock)

ただ、ひとつだけ確かなことがあります。それは「時間がたてば何とかなる、黙っていてもそのうち解決する。誰かがどうにかしてくれる」そういうものじゃないということです。

4年前の投開票翌日にも、私はこう書きました。

変化は苦痛だが、それは必要なものだ

誰かが決めなければならない、時には苦しい決断をしなければならない。4年前の築地から豊洲への市場移転問題の時もそうでした。物事を変えるのは、そして変わるのは決して容易なことではありません。

けれど、現に困っている人がいる。苦しんでいる人がいる。それを何となく言葉で濁し、先送りにして「次の人に決めてもらう」それでいいのか。私は、それは違うと考え、期限を決めて、ぎりぎりのところでも新たな一歩を踏み出すしかない。そう強く思います。

変化は苦痛だが、必要なものだ

今の東京は、果たしてどういう状態にあるか。ぬかるみにはまった車のようなものだと私は思います。目的地がある、先に行かなきゃならない。けれど悪路に阻まれて、身動きが取れない。そんな時にどうするか。押すだけでも、引くだけでもいけない。ふぅーっと深呼吸しておへその下に力を込め、お尻の穴をキュッとすぼめる。そうやって弾みをつけ、「一斉のせい」でタイミングを合わせる必要があるんです。それが今回、東京自民党が皆さまに公約として提案している大幅減税案です。

賛同いただく声もあれば、中には「増税しかしてこなかった国政政党の下部団体(失礼)が減税を叫び出した」そんな厳しい意見もあります。それでも、敢えてもう一度申し上げます。
変化は苦痛だが、それは必要なものだ」。

有権者の皆さんの声に背を向けて、既定路線がこうでしたからと意固地になるのか。それとも柔軟に、変えるべきは変えていけるのか。私たち自民党が、まさに試されている部分でもあります。宗旨替えといわれようと、つねに都政の最適解を追求し、有権者の皆さまに対しても丁寧に説明していく責任が、説明をつくす指名が政治にはあります。

それでも納得いかないという方も、中にはいらっしゃるかも知れません。これまでと言っていることが違うじゃないか、そう思われる方もいるかもしれない。だからこそ、私は泥をかぶる。そう心に決め、この4年間走り続けてきたんです。この先の4年間も、その思いは変わりません。

第69代首相・大平正芳(官邸サイトより)

政治とは何か。大平総理の言葉

「川松さん。あなたにとって、政治ってなんですか」よく尋ねられます。
10年前の3.11、私たちは東日本大震災を経験しました。その時に私はアナウンサーの職を辞して政治の道に飛びこもうと決意しました。その時からずっと、私の中の芯は一貫しています。

半世紀前の1964年、東京オリンピック。当時の内閣総理大臣は「所得倍増計画」を提唱した池田勇人(いけだ・はやと)総理でした。池田総理が率いた「宏池会(こうちかい)」という政策集団があります。池田総理のスピリットを受け継いだ、大平正芳(おおひら・まさよし)総理という方がいます。大平総理は、よくこう言っていたといいます。

政治とは何か。それは「明日枯れるかも知れない花にも水をやることだ」と。

私も同じ考えです。けれども私たちは、それだけにとどまりません。いまのコロナ禍、このままだとみんな干上がってしまう。枯れるかもしれない花にも水をやる。

しかし、そこで止まっていては駄目なんです。だからこそ、まず東京の自民党が変わる。自民党が変わることで、都政を変えていく。都政を変えることで、日本を変えていく。そのためにも私、川松真一朗は、最後まであきらめずに走り続けます。立候補中の墨田区選挙区では、横一線の激しく、非常に苦しい戦いですが、皆様のお力を得て再び押し上げていただくことができましたら、誰よりも真摯に皆さまの声を受け止め、都政にぶつけて参ります。

 
東京都議会議員、元テレビ朝日アナウンサー

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