ビットコインが史上最高額!シルバー時価総額をも超える勢い

“天井知らず”の背景に何が?

ビットコインが69,000ドル(787万円)を記録し、史上最高額を叩き出した。

今回の上昇の直接的な原因は、米労働省が発表した10月の消費者物価指数が、6.2%となったことの影響だといわれている。この高い水準は、1990年12月以来、31年ぶりという。

銀を超える勢い(Tetiana Rashevska/istock)

米国では多くの専門家が想像する以上の速さでインフレが進んでいるわけだが、ビットコインの上昇にドルのインフレがなぜ関係あるのか。それは、やはり法定通貨ドル価値が、目減りしていることへの懸念があるからである。

去年の1ドルは今年は94セントの価値しかなくなっているが、一方でビットコインは1年前の470%以上にもなっている。税率も日本のそれほど厳しくなく、株感覚で利確もできるため、現金に不安を持つ人が資産の一部を次々にビットコインに代えているようだ。

米国では“CASH IS TRASH”などと揶揄する言葉もよく使われるようになっている。特に昨年、輪転機でドルが刷られすぎてしまったことで、戦中のドイツに似たようなことが起こるのではないかという懸念を持つ人も少なからず出てきている。

ビットコインは今月15日にはTAPROOTというアップデートが控えているなど、今後も好条件の追い風が吹いている。さらに、ニューヨーク市やマイアミ市のようにビットコイン推進を全面に出した自治体もでてきている。ビットコインは、デジタルゴールドになる可能性があるともいわれてきたが、現在の時価総額は1.27兆ドルで、すでに、今月にはシルバーの時価総額1.37兆円ドルを、今月には超える見込みだ。

勢いづいたビットコインはどこまでいくのだろうか

 

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