有田芳生氏、山口敬之氏との名誉毀損訴訟で一審敗訴も、大手メディア速報せず

Colaboとの「関連」注目も...

元TBS記者でジャーナリストの山口敬之氏が、前参院議員でジャーナリストの有田芳生氏にツイッターの投稿で名誉を毀損されたとして、有田氏を訴えた訴訟の判決が24日、東京地裁であった。判決では山口氏の訴えを一部認め、有田氏に対し、35万円を支払うよう命じた。

y-studio/iStock

判決によると、有田氏は2017年3月〜19年12月、ツイッターに山口氏に関する投稿を6本行った。投稿では、山口氏がジャーナリストの伊藤詩織氏から性的暴行を受けたと訴えられたことについて「人間としてもっとも卑しく恥ずかしい唾棄すべき鬼畜の所業です」と非難。また伊藤氏の著書を読んだ感想として、山口氏が事案当時に薬物を使ったかのようにツイートするなどした。

これに対し、山口氏は21年5月、有田氏ら3人を提訴。有田氏が当時は立民の所属議員だったため、山口氏は「国会議員が民間人の名誉を堂々と毀損することが許されない」と強く反発していた。

山口氏を巡っては、伊藤氏とのトラブルについては事実関係を徹底的に争った経緯がある。民事訴訟では、最高裁で同意なき性行為の有無を争った点は敗訴が確定したが、伊藤氏が著書などで「(山口氏が)デートレイプドラッグを使った」と主張したことについて山口氏が名誉毀損だと反論したことについては勝訴している。一方、刑事手続きでは、有田氏が一連の投稿をする前の2016年の時点で、東京地検が不起訴にした。

この日の判決では山口氏の主張が一部認められ、有田氏に損害賠償を命じる判決が下りたが、Googleニュースでは25日午前0時現在、司法記者クラブ加盟社の判決速報は掲載されていない。山口氏が伊藤氏に敗訴したときの大々的な報道ぶりとは極めて対照的な対応になっている。

一方、連日ネットを騒がせているColabo仁藤夢乃代表の弁護団の1人が有田氏の訴訟代理人を務めていたこともネット上で注目された。

山口氏は判決後、Facebookで声明を出した中で、有田氏と仁藤氏の弁護士の顔ぶれが重なっていることに言及。「いろいろな繋がりが見えてきていて、大変興味深い」と綴っていた。Colaboと係争中の暇空茜氏はツイッターで「また正義が大勝利したのか」と論評した。

 

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